607. 眼の中に寄生虫っているの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
だんだんと寒くなってきましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「眼の中に寄生虫っているの?」です。
寄生虫が原因の眼の病気としてアカントアメーバ角膜炎という病気があります。
アカントアメーバ角膜炎とは、アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気です。
この病気は、アメーバで汚染されたコンタクトレンズやコンタクトケースを使用することによって生じます。水道水での洗浄や保存、不潔な管理などが原因でコンタクトケースに付着したアメーバが細菌を餌にして増殖し、このアメーバが角膜の小さな傷から中に入り込み感染します。
症状としては、眼の強い痛み、涙目、白眼の強い充血、目ヤニが特徴です。視力の低下は、初期は軽度ですが徐々に見えにくくなり、進行すると重度の視力障害になります。
アメーバに対する特効薬がないため、治療は抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。根治には何カ月もかかることがまれではありません。どうしても治らない場合は、角膜移植を余儀なくされる場合もあります。
アメーバは大変感染しにくい病原体です。正しくコンタクトレンズを使用していれば感染することはほとんどありませんから、この病気は予防することが大切と言えます。
1、コンタクトレンズの使用期間を守る。汚れたレンズケースは早めに取り替える。
2、眼鏡とコンタクトレンズを併用する。
3、異常を感じたら早めの眼科受診定期検査を受ける。
4、決められたケア方法を守る。(水道水でのケアを行わない)
コンタクトレンズのケアを怠ると、レンズが汚れ、アカントアメーバ角膜炎の他、トラブルの原因になります。ケア用品は、取扱説明書にしたがって、正しくご使用ください。
・上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
・一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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