577.花粉症が発生するメカニズム
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今週のテーマは「花粉症が発生するメカニズム」です。
花粉症とは、植物の花粉に対する免疫反応によって起きる症状です。
主な症状としては、目のかゆみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみがあります。
目に症状が出るメカニズムとしては、
① 空気中の花粉が眼の粘膜内のマスト細胞(マスト細胞…別名肥満細胞といわれ、炎症や免疫反応などの生体防御機構)に付着するとヒスタミン等の物質を放出します。
② 放出されたヒスタミンが血管を刺激し充血を起こし、ヒスタミンが知覚神経を刺激しかゆみを起こします。
③ これによって起きた知覚神経の興奮によって涙腺神経を刺激し涙がでます。
眼に対する治療方法としては目薬が一般的です。
・抗アレルギー剤…症状が軽度な方に使用します。ヒスタミンの発生の予防(ザジテン、リザベン等)
・抗ヒスタミン剤…ヒスタミンの活動を抑制します。即効性はあるが持続力に欠けます。(リボスチン、パタノール等)
・ステロイド剤…上記の治療の効果が薄かった場合に使用されます。(フルメトロン、オドメール等)
ステロイド剤は効果的で非常に優れていますが眼圧の上昇や感染症のリスクが上がるため、医師による指導または用法用量は必ず守らなくてはならない薬です。
また当院では、上記薬を含めて積極的に花粉症の処置を行っております。
症状のある方は、当院までお気軽にご相談ください。
※ 薬の効果や副作用の症状の出方は個人差がありますので医師の診断のもと、
よく相談して適した薬を服用していきましょう。
• 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
• 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
• 無断での記事転載はご遠慮ください。
• 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
●ウイルス感染症に対する当法人の取り組みについてご紹介をします。
当診療所にはアルコールを主成分とする手の消毒液を複数設置しており、ご自由にお使い頂けます。またウイルス殺菌効果のある弱酸性次亜塩素酸水を使う専用加湿器を複数台設置しております。
スタッフはマスクを着用させていただき、咳が出てマスクを付けていない患者様にはマスクをお渡ししております。
当診療所および機器の消毒を徹底し、常に換気をしております。
なお当診療所は通常通り診療を行っております。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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