573.スマホの使いすぎで目にどんな負担がかかるの?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
もうはや3月に突入しましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「スマホの使いすぎで目にどんな負担がかかるの?」です。
まずスマートフォン端末やパソコンの長時間作業での負担としてあげられるのが
・ 調節機能の持続
・ 瞬目の減少
・ ブルーライトの長時間の照射 があります。
目の調節を司っている’毛様体筋’という筋肉が眼にはあります。
長時間の近方作業にも関わらず、筋肉の休憩を入れて休めてあげないと、筋肉は緊張して機能がうまく使う事が出来なくなってしまうこともあります。
そのため、よく「視力が落ちた」「目が悪くなった」と思う方がいますが、眼の成長期を過ぎてから視力が大幅に低下することはほぼ無いと言われています。
その視力低下の自覚の原因として考えられるのが、過剰な近方作業のために目のピントがどんどん手前に合ってしまうということが考えられます。
さらに作業に集中していると瞬目の減少が起きて”ドライアイ”の自覚症状が現れます。
涙は油層、水層、粘膜層の三層の構造になっているのですが、三つの層のバランスが崩れてもドライアイの症状は自覚しやすくなります。
そしてスマートフォンやパソコンなどの機器にはブルーライトが含まれており、ブルーライトは可視光線の中で最も波長が短く、エネルギーが強いです。
このブルーライトを長時間浴びる事で網膜や水晶体などの眼内部に散乱を起こし刺激を与えることがあります。
この刺激のために”眼痛”を訴え、”眼精疲労”を自覚しやすくなります。
これらの長時間のパソコン作業による視力低下、ドライアイ、眼精疲労や身体的疲労の自覚症状がみられると”VDT症候群”( Visual Display Terminals症候群)と呼ばれます。
現代の社会ではIT化が進んでおり、仕事にスマートフォンやパソコンが手放せない時代ではあります。
ですが、目は人間の外界の情報の8割を収集する大事な部位ですので、適度な休憩を挟んで目の機能を大事に使ってあげてください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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