571.眼底検査をする場合としない場合があるのはなぜ?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今回のテーマは「眼底検査をする場合としない場合があるのはなぜ?」です。
今回は眼底検査の重要性についてのお話です。
普段、眼科に行ったことのない方には馴染みのない検査だと思いますが、眼科受診をしたことのある方はこの検査を受けたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「眼底」の検査なんて言うと怖いイメージを抱く方もいるかと思いますが、痛みなどは
伴わない検査ですのでその点ご安心下さい。
<どんな症状があると眼底検査が必要?>
△飛蚊症状のある方
△光視症の症状のある方
△視野欠損などがある場合
△視野に異常(視界の歪み、一部が暗い)などがある場合
△糖尿病や高血圧の症状がある場合
△その他、原因不明の目の症状がある場合 などになります。
<そもそも眼底検査って何?>
眼底検査とは、眼底カメラや検眼鏡という器具を使って、網膜や視神経、眼底の血管など
の状態を観察し、緑内障や網膜剥離、視神経疾患や糖尿病性網膜症などの眼の病気を調べるための検査です。目の奥には視神経、網膜など色々な目にとって大切な要素が揃っています。
その眼底の部分に存在するものに異常がないかを調べる検査になっており、
眼科では主要な検査の一つになります。飛蚊症などの症状が見られた場合にも、網膜剥離などが起きていないか確認するために眼底検査を行います。
眼底は血管の状態を直接観察できる唯一の部位なので、内科疾患(高眼圧症・糖尿病・肝臓病等)や脳神経疾患(くも膜下出血・硬膜下出血・脳腫瘍等)の発見にも有効です。
当院では、網膜の断層画像を撮影する光干渉断層計(OCT)も設置しておりますので、より精度の高い検査を行うことができます。
<散瞳について>
検査の際は眼底をより詳しく調べるために散瞳薬を使い瞳孔を広げます。
こちらの検査は6時間程度視界が眩しく感じたり、ピントが合わせづらくなりますので、散瞳(瞳を広げる)を行う際は車や自転車の運転などはお控えいただき、雨などで地面が滑りやすくなっている日は、足元にも充分お気をつけ下さい。
<眼底検査で発見・診断される代表的な眼科的疾患>
*糖尿病性網膜
*網膜剥離
*後部硝子体剥離
*加齢黄斑変性症
*黄斑円孔
*黄斑浮腫 など
<最後に>
いかがでしたでしょうか。
眼底検査は決して怖い検査ではありません。
視界が少し眩しくなったりするためその点は注意しなければいけませんが、痛みなどは
伴い非常に有用性のある検査です。網膜剥離や緑内障、時には失明の可能性も存在する病気の早期発見につながります。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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