569.眼鏡を必要とする視力はどのくらい?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
早いもので2月に突入しましたね。まだまだ寒い日が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「眼鏡(矯正)を必要とする視力はどのくらい?」というテーマについてです。
視力を矯正するためにもっとも簡単で安全な視力矯正の手段は眼鏡です。
遠視、近視、乱視を自由に組み合わせることが出来ます。長持ちするので経済的であり目に直接触れないので害もありません。 欠点として、外見(美容)上の問題、くもる、運動するとズレる、などの実用上の問題がありますが、それと別に、光学的に避けられない問題があります。
それは、眼鏡のレンズがコンタクトと違って、目から離れたところにある為に起こります。眼鏡は目から12mm離れた所に、レンズの中心が設定されています。このため、凸レンズを使う遠視用眼鏡ならば、虫メガネのような拡大効果が、凹レンズを使う近視用眼鏡ならに縮小効果が、またレンズに対して視線が斜めになると、ものが歪んで見えます。大きさの変化も、歪みも、眼鏡の度数が強いほど 大きくなります。従って、強い度数の目にはコンタクトレンズの方が適しています。
メガネやコンタクトレンズは、視力がどれくらいまで下がると必要になるのでしょうか。
一般的に、近視で視力が0.3以上0.7未満であれば、必要な時だけメガネを使い、0.3未満であればメガネを常用した方が良いと言われています。
基本的に、1.0以上の視力があれば十分に遠方が見える状態ですので、メガネやコンタクトレンズを装用する必要はありません。0.7~0.9の場合は日常生活を送るのに支障はありませんが、遠くのものが見えにくいと感じる状況があれば、その時のみメガネを利用するという選択肢があります。
ちなみに車の免許を取得する時には、裸眼、もしくはメガネやコンタクトを利用した状態で、両眼の視力が0.7以上あることが条件です。
0.3~0.6の場合は、少し離れた景色や文字などが見えにくくなっていることが多いため、メガネやコンタクトを利用することが好ましいです。
0.2以下の場合は、必ずメガネやコンタクトを使用する必要があります。
しかし、実際には生活環境による視力の必要度や目の疲れ具合によって、一人ひとり違います。また、近視ではなくても、遠視や乱視のためにメガネをかける必要がある人もいます。まずは正しい検査を受け、専門家の指示に従ってください。
以上、視力の基準についてご紹介しました。一定以下の視力になった場合は、無理をせず早めにメガネやコンタクトレンズを利用することをおすすめします。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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