564.暗闇でも目が慣れるわけ
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所でございます。
今週のテーマは「暗闇でも目が慣れるわけ」です。
眼には、『虹彩』という光が目に入る量を調節する器官があります。瞳孔散大筋と瞳孔括約筋という二つの筋肉により支配されており、通常は約3mm~4mmです。しかし暗闇に入ると、この『虹彩』がより多くの光を取り込もうと開き、最大で約8mmほどまで広がります。
そして網膜にある光を感じる役割を持つ杆体細胞が働くことによって、暗闇でも物を見ることが出来ます。
杆体細胞とは網膜の細胞の一つであり、主に暗い所で働きます。明るい所で働く網膜の細胞は錐体細胞といいます。
暗いところに居ると徐々に物が見えてくることを眼科用語で『暗順応』といいます。
『暗順応』は杆体細胞が働き、光を感じる物質(ロドプシン)が増えることで、弱いわずかな光を感じ、
暗闇でも徐々に見えてくるようになります。このロドプシンは増えるのに時間がかかるので、
『暗順応』が完了するのに30分ほど掛かります。ですので、暗闇に入ってすぐに物は見ることが出来ません。
『暗順応』が少しずつ始まることで徐々に見えていきます。
逆に明るいところではロドプシンが分解されます。
この作用で、暗いところでも明るいところでも物を見ることができます。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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