555.帯状疱疹と眼科
こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
秋も深まってゆく中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のテーマは「帯状疱疹と眼科」です。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって皮膚にぶつぶつと発疹(ほっしん)が出る病気です。腹に出たり、胸に出たり、顔に出たりします。体の左右どちらかだけにおこるのが特徴的で、反対側まで広がることはありません。ピリピリとした痛みを伴うのが普通で、治ってもいつまでも痛みや刺激感が残ることがあります。
特に顔面の三叉神経第1枝領域(眼神経)に出現した場合、ヘルペス性角結膜炎や、虹彩炎、網脈絡膜炎をきたし、視力低下等の症状がおこることがありますので、眼科での精密検査が必要になります。
目に対する治療としては、抗ウイルス薬のアシクロビル眼軟膏点入や内服がありますが、重症の場合は、総合病院等で抗ウイルス剤の点滴静注が必要になることもあります。
また、混合感染予防のための抗菌剤点眼や、炎症抑制のための低力価のステロイド点眼(角膜上皮型でなく、実質型の場合)を併用することもあります。
眼部帯状疱疹もヘルペス性角結膜炎も、その発症の引き金となるきっかけは同じで、加齢、疲労、ストレス、悪性腫瘍、重症な感染症、放射線や紫外線の曝露、免疫抑制剤や抗がん剤を使用したことによる免疫力の低下などで、誰にでも起ることがあり得ます。
体調管理をしっかりとして、目やその周囲に違和感を感じたら早目に眼科を受診することをおすすめします。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまり
ません。
●すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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