554.夜盲症とは
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
風が冷たくなって参りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のメルマガのテーマは「夜盲症とは」です。
◎ 夜盲症ってなあに?
明るいところから暗いところに移動したとき、しばらくすると目が慣れてきて周りがみえるようになることがあります。これを暗順応といいます。夜盲症とは、暗いところで働く網膜の細胞の異常によって暗順応が障害され、暗闇での視力が著しく衰えてしまう病気です。
◎ 夜盲症の分類
先天性の夜盲症には、進行性先天性夜盲症と非進行性先天性夜盲症があり、大きく2つのグループに分けられます。一つは幼児期に始まって徐々に進行し、視野搾取を伴って、末期には視力も低下する網膜色素変性症や白点状網膜症などです。もう一つは、幼児期から夜盲症があっても進行せずに、明るいところでの視力や視野は正常な小口病や眼底白点症などです。原因は不明ですが、遺伝の傾向があります。
◎ 症状は?
一般に明るい環境での視力に比べて暗い場所での視力は落ちますが、その落ち方が健常な方と比べて極端に落ちます。夜や暗いところで、みにくく感じます。視野障害や視力障害をともなうと、物につまずいたり、ぶつかりやすくなります。
網膜色素変性症では、視細胞の変性・減少による、網膜機能が低下することでその部分の視野が欠けていきます。周辺から欠けてだんだんと視力も低下していきます。
◎ 治療法
現在ほとんどの夜盲性疾患には、確実な治療法はありません。
ビタミンA・循環改善薬の服用や、光刺激に弱いので、屋外作業をひかえたり、遮光眼鏡(普通のサングラスとは異なるレンズ)を使用したりします。
遮光眼鏡は明るいところから急に暗いところに入ったときに感じる暗順応障害に対して有効であるほか、
物のコントラストをより鮮明にしたり、また明るいところで感じる眩しさを軽減させたりします。
網膜色素変性症の症状、進行には個人差があるので長い目で診察を受けていただき、経過をみる必要があります。
気になる点がございましたら早めの受診をおすすめ致します。
お電話、メールにてご予約を承っております。
一般の方向けですので、医学用語は必ずしも厳密ではありません。
無断での記事転載はご遠慮ください。
本文中の内容は、一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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