553.通水について

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

朝晩の気温も下がってきて、ようやく秋の気配がしだしました。
秋の夜長、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

回のテーマは「通水について」です。

読書やドラマ、映画などで感動して涙が・・・というとき、口の中がしょっぱく感じることはありませんか?

それは、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「目・鼻・口(喉)はつながっているから」です。

 


涙は上まぶたにある涙腺から分泌され目の表面を潤した後、目頭にある涙点から涙小管、涙嚢(るいのう)、鼻涙管を経て鼻腔に出ていきます。
涙の成分は98%が水分で残りはタンパク質、ナトリウム、リン酸塩などでできているため、鼻から喉に涙が通るとしょっぱく感じるのです。

この涙の排出が上手くいかない病気があります。それを診断するのに「涙道通水試験」というものがあります。

涙の排出が上手くいかないと涙があふれだすので、常に涙っぽい感じや、目が潤む感じ、泣いてないのに涙があふれてきたりします(流涙症)。
涙嚢内で感染が生じると涙嚢炎と言って目頭が赤く腫れてしまうこともあります。
流涙症がある場合には、涙の排出経路が詰まって起こる「涙道閉塞症」が疑われます。
涙道が詰まっているかを、涙点から生理食塩水を注入して鼻に通っているかどうかで確認します。

これが「涙道通水試験」「通水」です。この試験は外来で行うことができます。
どのような器具を使って行うかは、池袋サンシャイン通り眼科診療所のホームページで「検査機器」内の「通水検査」項目に掲載しております。

 

涙道閉塞症は加齢に伴い涙道内に老廃物が蓄積して次第に塞がってくることが多いと言われています。

他にも蓄膿症などの副鼻腔疾患や外傷による顔面の骨の骨折で涙道が閉塞することもあります。
また、鼻涙管の途中に膜のようなものが残り、行き止まりになってしまったまま生まれてくるお子さんもいます(先天性鼻涙管閉塞症)。

 

涙道閉塞症がなくても涙目になる場合があります。
逆さまつげなどが眼の表面を刺激すると涙が多く分泌されて涙目になります。
ドライアイで眼の表面が乾燥するとそれを補うために一時的に涙が多く分泌されて涙目になることもあります。
白目の粘膜(結膜)が緩むこと(結膜弛緩症)によって、涙点をふさいでしまい、涙目になることもあります。

 

これらの症状は一般的な眼科の診察で診断することができます。
気になる症状があれば、ご相談ください。

 

一般の方向けですので、医学用語は必ずしも厳密ではありません。
無断での記事転載はご遠慮ください。
本文中の内容は、一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

池袋サンシャイン通り眼科診療所の
全ての医師の経歴はこちら

診療時間

診療時間

受付終了時刻
平日・土曜19:30
日曜・祝日18:30
休日(土曜/日曜/祝日)も診療する一般眼科です。
休診日…12/31、1/1、1/2、1/3

夜間受付のご案内

診療予約

お電話かWEBにて受け付けており、初めての方でもご予約できます。
※予約なしでも受診できます。
※土曜、日曜、祝日もご予約できます。
※前日から当日にご予約の方は、検査や処置ができないことがあります。

▼電話予約

03-3981-6363

▼一般眼科診療

▼専門治療

●WEB予約方法

アクセス

03-3981-6363
池袋駅東口徒歩1分。
JR池袋駅東口を出てすぐの大通り(明治通り)を渡り、三菱東京UFJ銀行の右側の角を曲がっていただきますと「ビック池袋東口ビル(旧アイケアビル)」の入り口がございます。入口は休日(土曜/日曜/祝日)も開いております。 中に入ると奥にエレベーターがありますので、5階へお越しください。

当院紹介

池袋サンシャイン通り眼科診療所の特色と、外来について

コンタクトデビューに親切な池袋の眼科です

学校の目の検査で異常があったら当院で診察できます