552.ものもらいはひとにうつるのか
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
過ごしやすい気候なってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
今週のテーマは「ものもらいはひとにうつるのか」です。
「ものもらい」という名を聞くと人に伝染する病気のように思いますが結論から言いますとものもらいは伝染する病気ではありません。
ものもらいとはまぶたにある脂や汗を出す線に細菌、主に黄色ブドウ球菌が感染して起こる急性の化膿性炎症のことです。「麦粒腫」、「霰粒腫」、「マイボーム腺梗塞」といった種類があります。
症状としては瞼の一部が赤くはれ、目やにが出ます。数日ほどで皮下に膿がでて放置することで皮膚が破れて膿が瞼からでます。膿が出ると治ることが多いですが、重症化することもあります。重症化した場合は切開をして膿をだすこともあります。
このようにものもらいの原因はウイルスではなく黄色ブドウ球菌をはじめとする細菌が原因となりますので人にうつる病気ではありません。
瞼の周辺が不衛生になることによって起こる病気です。汚れた手で目をこする事によりものもらいができる原因になり治療を遅らせる原因にもなります。
夏が終わり汗をかくことも少なくなってきましたが汗をかくことにより目の周辺部が不衛生になることもあります。自分は大丈夫だと思わずに常に衛生環境を保ち続けましょう。
また治療が遅れることで重症化してしまい、点眼や軟膏では治せなくなってしまいます。重症化を防ぐためにも異常を感じたら眼科を受診しましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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