549.ステロイドの目薬ってどういうもの?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です
本日は、ステロイド目薬についてのメリット デメリットをご説明いたします。
ステロイド目薬と一言で言っても『オドメール』『フルメトロン』『リンデロン』
など様々な名前があります。
主にステロイドが処方される症状としては、強い炎症が起きる病気に対して用いられます。
例 結膜炎 角膜炎 ぶどう膜炎など
非ステロイドと比べて、腫れや痒みを素早く抑える事が可能です。
しかし、効果が大きい反面副作用について良く知っておかなければなりません。
副作用の一例は以下のものが挙げられます。
●眼圧の上昇
眼圧というものは、目の中の圧力の事を言います。
目の形を保ち、スムーズな血流を保持するため一定の眼圧が必要になるのですが、
ステロイドを使用するとこの眼圧が上昇する事があります。
この状態が継続的に続いてしまうと、房水の流出が阻害され『ステロイド緑内障』の
危険性が上がってしまいます。
ステロイドを使用する際には、定期的な眼圧検査が不可欠になります。
●感染症の危険
ステロイドは本来必要な防御反応ですら抑えてしまうので、普段発症しないような感染症
の危険性も上がってしまいます。
対策としては、予防的に医師から処方された抗菌の目薬を併用し、
充分な経過観察を行う必要があります。
このように、ステロイドは取り扱いを非常に慎重に行うべき治療薬となります。
やはり、ステロイドに対して非常に不安感を感じていらっしゃる患者様もいらっしゃると思われます。
しかし、医師の指導のもと上手に使っていけばリスクを出来る限り低くすることが可能な
薬でもあります。
ステロイド目薬の優れた点、考慮する点をしっかり把握。そして副作用に対する対策を医師と相談して頂き、指示に基づいた使用法を徹底して頂くことが、この治療薬を扱う上で大切なことです。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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