533.赤ちゃんと大人の目の見え方って違うの?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
青葉が美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「赤ちゃんと大人の目の見え方って違うの?」です。
~視力について~
新生児のときは、目がほとんど見えていません。光を感じる能力は胎児期に発達していると考えられているため光を感じることはできますが、両目の協調性がなく、左右の目を上手に連動させることができません。
3ヶ月頃になると、視力は0.01~0.02くらいになり、動くものを目で追うことができるようになります。物の色、輪郭も全体がぼんやりしている段階ですが、人間の顔とそれ以外の形が区別できるようになります。
6ヶ月頃には、視力が0.04~0.08くらいになり、ものの輪郭がうっすら見える状態となります。両目の協調性が完成し、左右の目が1つのものを追うようになります。
1歳~3歳頃になると視力がおおよそ0.2~0.6くらいになります。奥行きや高さの認識、物の立体感距離感を感じられるようになり、より細かいものを見分けることができるようになります。
3歳の頃には視力が1.0(大人並の視力)になります。半数以上の子供が視界が大人に近くなり、丸・三角・四角などの、形の区別も分かるようになります。そして年齢とともに1.0程の視力を持つ子供の割合は増えていき、6歳頃には、ほとんどの子供の視力が大人並みになります。
~視野について~
大人並の視力が出始める6歳くらいの子供も、平均的な視野は左右(水平)で90度程度、上下(垂直)で70度程度とされています。
大人の平均的な視野が水平で150度程度、垂直で120度程度とされていることを考えると、子供の視野がとても狭いことが分かります。
大人の感覚で「たぶん見えてるだろう」と思っても、子供自身は見えていない可能性も十分にあります。幼児は『視野が狭い』『視力が低い』という認識を持ちましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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