527.コンタクト消毒液のトラブルについて
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
日増しに暖かくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしですか。
今週のテーマは「コンタクト消毒液のトラブルについて」です。
コンタクトレンズについた細菌の除去、減少をしてくれる消毒液ですが
使い方を誤ると様々なトラブルが発生してしまいます。
主に挙げられるのがレンズの消毒・すすぎ・保存・消毒を1液で行うことができる消毒液MPSでの誤ったレンズケアによる消毒不足のトラブルです。
MPSはケアが簡単なことが特徴のものですがこすり洗いが必須です。
このこすり洗いの不足や液の継ぎ足しにより細菌、カビ、アメーバが増殖し、細菌性角膜炎やアカントアメーバ角膜炎を引き起こします。
これらの角膜炎は主に眼痛、視力低下、症状が重い場合には失明の可能性もあり、治療が長期間に渡ることがあります。
次に過酸化水素タイプの中和不足でのトラブルです。
過酸化水素はMPSよりも強い消毒力がありますが目には危険な劇薬となります。
よって過酸化水素は必ず水と酸素への分解いわゆる中和を必要とします。
この際に中和の時間を守らないことが原因で過酸化水素が直接目に入ってしまい激しい眼刺激、角膜障害を起こし、最悪の場合失明にもつながります。
もしも入ってしまった場合は直ちに流水で洗い流し眼科医の診察を受けましょう。
主なコンタクト消毒液のトラブルについて挙げさせていただきましたがその他にもケース内への消毒液の継ぎ足しやケースの長期利用による細菌やカビの増殖によるトラブルなども起こる可能性は十分にあります。
こういったトラブルを避けるためにも使用説明書をよく読み正しい使い方をしましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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