511.季節の眼疾患
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今回のテーマは、「季節の眼疾患」です。
季節によって特に気を付けていただきたい眼疾患をご紹介します。
【夏】
ウイルス性結膜炎(流行性角結膜炎、プール熱)
アデノウイルスという夏風邪のウイルスから結膜炎がおこります。小児に多いとされていますが、成人も含めて幅広い年齢で感染します。
感染すると、5日~2週間の潜伏期間の後、眼の充血、なんとなく涙っぽい、メヤニ等の自覚症状の他に風邪の症状が出て、熱が出たり・咳や喉の腫れがおこることもあります。アデノウイルスは伝染性が非常に高いウイルスで、学校保健安全法により、感染力がなくなったと医師が判断するまでは学校へ出席できない疾患に指定されています。大人の場合も感染を広げないために出社は控えます。
【冬】
ドライアイ
冬は空気が乾燥する季節ですが、室内での暖房はさらに空気を乾燥させます。目の疲れの原因は、ドライアイによるものかもしれません。加湿器をかける、目薬をさすなどの対策が必要です。コンタクトレンズを使用している場合は、長時間の装用を避け帰宅後はすぐに取り外すようにしましょう。また、パソコンなどのディスプレイ画面を長時間見ていると、まばたきの回数が減少するといわれています。暖房のきいた室内でパソコン作業をするときなどは、適度に休憩を取りましょう。
【春】
アレルギー性結膜炎
・花粉症(季節性アレルギー性結膜炎)
春から秋にかけての花粉などが原因で症状が現れるものを季節性アレルギー性結膜炎といいます。症状としては、かゆみが最も代表的なものです。我慢できずに手でこすってしまうと眼の表面を傷つけてしまう可能性もあるので、かゆみを取り除く目薬を使用しましょう。
・春季カタル
春から夏にかけての季節の変わり目に症状が強まる疾患です。結膜に炎症が起きて、かゆみのほか、白っぽい糸を引くような粘り気の強い目やにが出たり、まぶたの裏側の結膜に隆起(石垣状乳頭〈いしがきじょうにゅうとう〉と呼ばれます)ができてゴロゴロしたり、涙があふれたりします。病名にある「カタル」とは、粘膜に炎症が起きて多量の粘液を分泌する状態です。
・上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい
・一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
・無断での記事転載はご遠慮ください。
・本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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