491.ハードコンタクトレンズとは?
こんにちは、新宿東口眼科医院です。暑さが日ごとに増して参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「ハードコンタクトレンズとは?」です。
ハードコンタクトレンズとは、名前の通り硬いプラスチックでできたコンタクトレンズです。ほとんど水分を含まない素材を使っているため、ソフトコンタクトレンズと比べると目が乾燥しにくいのが特徴です。さらにハードレンズは角膜(黒目の部分)よりも小さいので、ソフトレンズのように黒目全体を覆うことがなく目の中へ空気中の酸素を多く供給してくれます。また、レンズは目の表面にある涙に浮いている状態で、瞬きするたびにレンズが大きく移動し新しい涙が酸素を運んでくれるので目に優しいのも大きなメリットです。
一方、ハードレンズはソフトレンズに比べて面積が小さいので激しいスポーツをしたり目を強くこすったりするとずれやすいので注意が必要です。
ハードレンズの装用感は、初めて装用するときは目に異物感を感じることがあると思いますが、大抵は使用するにつれて感覚が慣れていき装用感も気にならなくなります。装用中は乾きを感じにくいですが、ゴミや小さな異物が入った際又は傷がついた際にはすぐ異変に気が付くことができるため、疾患の早期発見につながります。
ハードレンズとソフトレンズの見え方は基本的に一緒ですが、ハードレンズの方がきれいに見える場合があります。それは強度乱視の場合です。硬いレンズを乗せることで角膜の形状が変わるため、乱視を矯正する効果があります。そのため強度乱視の方はソフトレンズより見やすくなります。
ハードコンタクトレンズを安全に使用するために、①使用する製品ごとに定められた交換期間を守りましょう。交換期間を過ぎたレンズは、毎日のケアでも落としきれない汚れの影響などで思わぬ目のトラブルにつながる可能性があります。②一日の装用時間に注意しましょう。装用時間はレンズの種類や装用する人の目の状態によって様々ですが、終日装用で使用する場合は一般的に12~16時間が目安と言われています。③定期検査を受けましょう。安全で快適なコンタクトレンズ装用を続けるためには定期的に眼科医による検査を受け、目に異常がないかを確認することが大切です。また、定期検査のスケジュールに関わらず、目に異常を感じたら直ちに眼科医に相談することをおすすめします。
★代表的なハードコンタクトレンズはこちら。https://www.shec.jp/cl/conventional/
-
院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
-
初めての方でもご予約できます。
-
常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
初めての方でもご予約できます。