480.ヘルペスってなに
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
暖かい日が増えてきたこのごろですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「ヘルペスって何?」です。
ヘルペスというのは、ヘルペスウイルスと呼ばれる種類のウイルスにより起こる、皮膚や粘膜の炎症のことです。
風邪をひいてしまったとき、口のまわりや唇にできものができて痛かったという経験のある人が、皆様の中にもいるかもしれません。「熱の花」などと呼ばれることもある、このできものですが、これもヘルペスの一種で、「口唇ヘルペス」といいます。
実は、こういったヘルペスの原因であるヘルペスウイルスには、ほとんどの人がすでに感染したまま生活しているといわれています。ですが、感染しているといっても症状が出ることはまれで、このウイルスは普段は神経の中に潜んでおとなしくしています。しかし、風邪や疲れなどで免疫力が低下すると活発化して、炎症を起こすことがあるのです。
目の周りや目の中においても、ヘルペスウイルスは炎症を起こします。
まぶたで炎症が起こり、できものができれば「眼瞼ヘルペス」、
黒目の上で炎症が起こり、痛みや視力の低下が起こるのは「角膜ヘルペス」です。
特に「角膜ヘルペス」は、正しい治療をしなかった、または放置しすぎた場合、重症化してしまい、失明にまで至る可能性もゼロではありません。
幸い、ウイルスに直接効く薬が存在しますので、早いうちに眼科にかかり、医師の指導の上で継続的に治療を続けること、定期的に目にできた潰瘍(傷)の様子を眼科医に確認してもらうことが治療には大切です。
また、ヘルペスは一度かかると非常に再発しやすいのも特徴です。もしヘルペスと診断された場合は、医師から「これで完治した」と言われるまでの間、指示に従って来院するようになさってください。
角膜ヘルペスの初期症状は、目の痛みや、目の中がゴロゴロする感じといった、ありふれたものです。
ですが、こういった症状でも軽視せず、とくにそれが長く続いている場合は早めに眼科へとご相談ください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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