419.ものもらいは人にうつるのか
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
まだまだ寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「ものもらいは人にうつるのか」です。
結論としては、うつりません。
ものもらいとは、誰もが皮膚や鼻に持っている黄色ぶどう球菌や雑菌が、免疫力の低下やホルモンバランスの乱れ、体質的なものから細菌感染を起こします。また、きちんと化粧品を落とさなかったり、汚れた手で目を擦ったりすると、外部から雑菌が侵入し、増殖して炎症が起こることもあります。他人から感染するのではなく、体調不良による細菌感染・目の周りを不潔にすることで起こるので、うつるものではありません。
ものもらいは、主に【麦粒腫】【霰粒腫】とがあります。
症状は、初めまぶたに局所的な赤みが出現し、しばしば軽度の痛みや痒みを伴います。炎症が強くなってくると、赤み・痛み・腫れが強くなります。膿が出てしまえば、その後症状は回復に向かいます。
【麦粒腫】
麦粒腫とは、汗を出す腺や、瞼の縁にあるマイボーム腺から、 菌が入り込むことで炎症が起きる状態です。
【霰粒腫】
霰粒腫とは、瞼の縁にあるマイボーム腺の出口がつまって炎症を起こし、脂肪の塊ができた状態です。この状態に細菌感染を生じてしまうと、化膿性霰粒腫となり、麦粒腫との鑑別が必要となります。
【治療】
・ 点眼、軟膏、内服剤で様子を見る。
・ 副腎皮質ホルモン(ステロイド)の注射をして吸収させる。
→小さいものはステロイドの局所注射で消失することがあります。
・ 切開をして中身を出してしまう。
→まぶたに局所麻酔の注射をし、裏側か外側から切開します。
※注射、切開ご希望の方は、医師の判断によりますので一度受診していただく必要があります。
◎他にうつる眼科疾患
ウイルス性急性結膜炎があります。大変伝染力の強い結膜炎です。
・ 流行性角結膜炎(はやり目)
・ 咽頭結膜炎(プール熱)
・ 急性出血性結膜炎(エンテロウイルス70型感染)
これらは、ウイルスによる接触感染で起こります。例えば、感染している人が触ったものを触ってしまう、同じタオルや目薬を使うなど、人から人にうつるものなので、生活には十分の注意が必要です。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも
当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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