416.視力が下がったらもう元には戻らない?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
肌寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、『視力が下がったらもう元には戻らない?』です。
原因には、屈折異常によるものと、病的によるものがあります。
◎屈折異常によるもの
生まれつきの遠視・近視・乱視の他、成長や時間と共に、これらの屈折が変化して、視力下がったと思う場合があります。
【例えば仮性近視の場合】
仮性近視というのは、仮(かり)偽(ぎ=いつわり)の文字でもわかるように、本当(真性)の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいいます。毛様体筋の過度な収縮で、水晶体が膨らみ、調節しすぎる状態(調節緊張状態)になるため、仮性近視が起こります。 緊張した状態を長く続けていると、近視が進み、仮性ではなく本当の近視になることがあります。
・当院での仮性近視治療
調節緊張緩和装置(ワック)
検査器の中の風景を5分眺めるだけで、目の緊張を解き、習慣的な調節緊張をリラックスさせることができます。仮性近視の治療の際に、主に使用いたします。
※近視は、眼球の奥行(眼軸)が長いことが原因であるので、これを縮めることはできません。背を縮めることや、顔の形を変えることはできないのと同じです。外科的な手術である近視屈折矯正手術(レーシック)などで治す以外の方法はありません。 ただし、仮性の部分に関しては、緊張によって一時的に起こっているだけですので、取り除くことが可能です。
◎病的によるもの
物を見る上で重要な角膜・水晶体・網膜・視神経といった場所に病気が起こると視力は低下してしまいます。
【例】
緑内障、白内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、中心性漿液性網膜症、網膜剥離、視神経炎または視神経症、網膜血管閉塞、ぶどう膜炎、角膜炎などがあげられます。
◎最後に
裸眼視力が低下したのか、眼の異常が原因で矯正しても視力がでないのか、原因は様々あります。早めの御受診、定期健診をお勧めいたします。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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