412.なぜ眼科では診察の前に検査するの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
最近一段と寒くなってきましたが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
今回のテーマは「なぜ眼科では診察の前に検査するの?」です。
時々患者様から診察前に視力検査、眼圧検査をするのはどうしてなのか聞かれることがあります。
そこで、今回のテーマとさせて頂きました。
当院では初診の方、ご来院がお久しぶりの方には診察前に視力検査を行っております。
視力とは、医師が眼の状態を診断、治療効果の判定をするのに重要な検査データの一つになります。
初めて来院された時には、視力検査をさせて頂き、視力データを記録させて頂きます。
経過観察時にも視力検査を行いますが、治療によりどのくらい視力が回復したか、
疾患の進行はないか等を比較するための大切なデータとなります。
カルテは5年間保管されますので、他の疾患にかかって再来院された時など、
視力や度数がどのように変化したのかわかるので、視力を定期的に測定していれば状態の把握に役立ちます。
また、検査をすることで、ご本人も気づいていない視力低下が発見できることもあり、
病気の早期発見につながることがあります。
その他にも、眼の疲れや痛みが、眼鏡やコンタクトの度数があわないことや、
眼鏡の未使用によって引き起こされている場合もありますので、
検査をすることでそれが明らかになることもあります。
診察前の検査として、他に眼圧検査も行っています。眼圧とは目の硬さを表します。
目の中で産生される房水とその流出量の経路が何らかの理由で阻害されることにより眼圧の異常が起こります。
眼圧に異常があっても、自覚症状のない場合が多いです。そのため来院された際には、
眼圧をチェックすることで眼圧の異常がわかることがあります。
また、お薬によっては眼圧が上昇する作用のものもありますので、眼圧をチェックすることが大切になります。
それ以外に眼圧の上昇は、目の炎症によっても引き起こされることがあります。
眼圧は目の変化によって上下するので定期的に測定することをおすすめします。
緊急の場合や、感染性の強い結膜炎が疑われる場合には検査を省略することもありますが、
来院された際には眼圧・視力測定を行い診察となります。
視力検査、眼圧検査は、直接その時の症状とは関係がなくても、測定することによって、
ご本人様も気づいていない病気が分かったり、病気の早期発見にも役立つ検査ですので、
ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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