389.ブルーベリーって本当に目にいいの
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
季節の変わり目、体調崩されぬようお過ごしください。
今回のテーマは「ブルーベリーって本当に目にいいの」です。
ブルーベリーが目にいいと言われ始めたのは、第二次大戦中に遡ります。ビルベリージャムをよく食べていたイギリス人パイロットが薄明かりのなかでも
物がはっきり見えたという逸話によると言われています。
一般的には、ブルーベリーに含まれているアントシアニンが視力回復や疲労回復に良いと言われています。
アントシアニンには血行を良くしたり、炎症を抑える力もあり全身にも効果があるとされています。
しかし、視力が回復するのかというと、そのような効果はありません。
さらに、眼底出血などの目の病気が治るということもありません。
日本においても科学的根拠はまだなく研究中の部分になっています。
ではなぜ目にいいと言われるのでしょうか。
それは、網膜にあるロドプシンという物質の再合成を助けることによって視力が回復すると信じられているからです。
しかし、このロドプシンは暗闇でものを見る力、暗所視において働きます。
逸話にでてくるパイロットも暗闇での見やすさを述べています。これはアントシアニンの、暗闇で物を見やすくする効果が現れたためだと思われます。
また、効果をだすには1日50粒以上食べる必要があり、1~2日で対外へ排出され蓄積効果はありません。
暗闇で一時的に物が見やすくなっても、効果はすぐになくなってしまうでしょう。
したがって、目に良いかというと期待はしない方が良いでしょう。
- 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
- ●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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