360.ハードレンズのスポイトについて
こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
日に日に寒くなり、乾燥しやすい季節になってきましたね。
体調を崩しやすい時期ですので、みなさまお気をつけください。
今週のテーマは「ハードレンズのスポイトについて」です。
1.ハードレンズのスポイトとは?
ハードレンズのスポイトとは、ハードコンタクトレンズを外す専用の道具です。
メーカーによってさまざま形はあるようですが、レンズに接触させる部分は吸盤のような形をしています。
こういったスポイトを使用されない場合、まぶたの目じりの部分を上方に引っ張り、まばたきをしてまぶた挟まれたレンズを落とすようにしてハードレンズを外す方法が一般的です。
しかし、この外し方はまぶたを上方に引っ張るため、眼瞼下垂を引き起こす原因のひとつになるのではないかと言われています。それを回避するための方法として、ハードレンズのスポイトを使った外し方があります。また、レンズが眼球に張り付いてしまったり、ズレてしまったりして上記の方法では上手く外れないときにもこのスポイトを使うことで外すことができます。
1.スポイトの使い方・注意
スポイトを使ったレンズの外し方をご紹介しましょう。
① まず鏡でハードレンズの位置を確認します。
② スポイトの吸盤の付いていない下方部分を持ち、レンズの真ん中の部分に垂直にあてるとレンズがスポイトにくっつきます。(上手くできない場合はスポイトが傾いていたり、レンズの真ん中の部分からズレてしまっていることが多いです。)
③ スポイトの持ち手を少し上の方に移動させ、軽くつまんでそっと外します。(無理に外そうとして力が入るとレンズの破損の原因になります。)
上手く使用できれば便利なスポイトですが、注意点もあります。
①スポイトは常に洗浄して清潔に保っておきましょう。
②レンズが入っていない状態でスポイトを眼球に押し当てないでください。目にレンズが入っていると勘違いをしてしまうとこういった事故がおこりますので、鏡でレンズを確認をしてから外しましょう。また、外れないからとスポイトを眼球に強く押し当ててレンズを外そうとするのは眼球を傷つけてしまう可能性がありますので辞めましょう。
一般的な外し方は上記の通りですが、スポイトは作りがメーカーによってさまざまですので、まず付属の説明書をよく読んでからご使用ください。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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