321.色覚異常の原因
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今回のテーマは「色覚異常の原因」です
さて、今回のテーマは<色覚異常の原因>です。
色覚異常は先天性(生まれつき)のものと、後天性(外傷や薬物中毒や病気などの原因があって起こる)のものがあります。
①色覚異常とは?
色覚異常とは色の見え方・感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている状態をいいます。
日本では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、人数にすると全国に300万人以上いるとされています。
病気や加齢などによる後天性のものもありますが、そのほとんどが先天性のものです。
②先天性の色覚異常
先天性の場合は、色を感じる物質をつくる遺伝子に異常があり、赤、緑、青の色のどれか、
またはすべてを感じることができないため発症します。
X染色体に原因があるため、ほとんどが男性に発症します(日本人男性の約5%、女性の約0.2%)。
しかし、色覚異常の程度は変化せず、また色覚以外の視機能は問題ないことがほとんどですが、
気になる方は当院には検査機材がございますので、一度ご相談下さい。
③後天性の色覚異常
後天性の場合は、なにかの病気(緑内障や網膜の病気など)の一つの症状として、色覚に異常が現れます。
薬物の影響や視神経の炎症などで、眼底にある視細胞や視神経あるいは中枢に障害が起こり色を感じる能力が低下して発症します。
具体的には、白内障、緑内障、網膜病変、視神経病変、大脳性病変、心因性要因、視覚中枢の加齢変化などです。
それらの一つの症状として、色覚に異常が現れるのです。ある特定の色がわかりにくいという状態から全くわからないものまで程度も様々です。
そして、色覚以外の視力や視野にも影響が出たり、病気の状態によって色の見え方が変わったりすることがあります。
後天色覚異常では、もとにある病気自体が治療対象となります。ですので、色覚の異常だけがクローズアップされることはありません。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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