296.糖尿病網膜症とは
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。暑い日が続きますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「糖尿病網膜症とは」です。
1) 糖尿病網膜症とは
糖尿病の三大合併症の一つです。血糖の高い状態が続く事により網膜血管の閉塞や、新生血管の増殖、硝子体出血などをきたします。
2)Davis分類
2-1)単純糖尿病網膜症
毛細血管瘤、点状出血、斑状出血、硬性白斑などをきたします。眼科的な自覚症状はほとんどありません。
2-2)前増殖糖尿病網膜症
出血や硬性白斑の増加、軟性白斑、血管の拡張などをきたします。かすみなどを訴えることもありますが、多くの場合で自覚症状はありません。
2-3)増殖糖尿病網膜症
新生血管が増殖し、硝子体や網膜へ伸びていきます。新生血管緑内障や、新生血管が破裂することによる硝子体出血や網膜剥離を発症し、飛蚊症や視力低下をきたします。
3)糖尿病網膜症の検査
3-1)精密眼底検査
散瞳剤を点眼し瞳孔を開き、眼底の状態や疾患を調べる検査です。
3-2)光干渉断層計(OCT)
近赤外線の反射を調べ、網膜の浮腫などを観察することのできる検査です。
3-3)蛍光造影眼底撮影
造影剤を静脈に注射し、網膜血管の漏出などを観察することのできる検査です。
4)糖尿病網膜症の治療
内科的治療:適切な運動や食事療法を行い血糖のコントロールを行います。
網膜光凝固術:レーザーで網膜を焼き固め新生血管の増殖を抑制し、焼いた部分の網膜症の進行を阻止します。
硝子体手術:網膜剥離や硝子体出血が起こった場合、手術をして硝子体の切除や薬物注入・膜の切除などを行います。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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