293.万が一コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった時の対処法

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
梅雨の季節に入り変わりやすい天気が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のテーマは「万が一コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった時の対処法」です。

●コンタクトレンズを付けたまま寝るとどうなるのか
コンタクトレンズを付けたまま寝てしまうと、レンズが少し乾燥し、張り付いて外しにくくなります。それは、コンタクトレンズに必要な涙の量が不足してしまう為です。実は涙は目を閉じるとほとんど出ません。睡眠中は目を閉じている状態なので、眼の中の水分が徐々になくなってしまいます。よって、コンタクトレンズが乾燥してしまい、乾燥感や張り付き感を引き起こしてしまうのです。

●コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった時の対処法
コンタクトレンズが張り付いた状態で外してしまうと、角膜(黒目)の部分に傷がついてしまう可能性があります。もし万が一、コンタクトレンズを付けたまま寝てしまったときは、次の2つの方法で対処して下さい。
① コンタクト専用の目薬を付けてコンタクトレンズを潤わせてから取り外す。
② 洗面器に水を張り、そこに顔を付けて目をパチパチとします。するとそのままコンタクトレンズが取れますし、外れなくてもコンタクトレンズが潤うので、眼の張り付き感が軽減し、いつも通りに外すことが出来ます。
それでもコンタクトレンズが外れない場合は無理に外さずに眼科に来てください。また、外せても目に痛みや違和感がありましたらすぐに眼科を受診して下さい。

 

●コンタクトレンズを付けたまま寝たときに起こりうる眼のトラブル
ちなみに、コンタクトレンズをしたまま寝てしまうとコンタクトレンズが外しにくくなるという以外にも問題があります。コンタクトレンズを付けたまま寝てしまうと角膜(黒目)が酸素不足になり、角膜内皮細胞(目の細胞)が減ってしまいます。この細胞は角膜(黒目)の透明性を維持している細胞で再生しません。つまりダメージを受けると受けただけ細胞は減り、二度と細胞は復活しないのです。細胞が少なくなるとどうなるのか、角膜内皮細胞(目の細胞)の機能が働かなくなるので、角膜(黒目)の透明度を維持できず、角膜(黒目)が白く濁ってしまい、視界が悪くなってしまいます。また、角膜内皮細胞(目の細胞)の数が正常の数よりも大きく下回ってしまうと、角膜内皮細胞(目の細胞)に少なからずダメージを与えてしまう白内障手術などの眼科手術が、将来的に出来なくなってしまう可能性があります。
コンタクトレンズは高度管理医療機器(カテーテルや人工透析と同じ分類)です。きちんと使い方を守って、正しく使用しましょう。

 



● 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
● 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
● 無断での記事転載はご遠慮下さい。
● 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

池袋サンシャイン通り眼科診療所の
全ての医師の経歴はこちら

診療時間

診療時間

受付終了時刻
平日・土曜19:30
日曜・祝日18:30
休日(土曜/日曜/祝日)も診療する一般眼科です。
休診日…12/31、1/1、1/2、1/3

夜間受付のご案内

診療予約

お電話かWEBにて受け付けており、初めての方でもご予約できます。
※予約なしでも受診できます。
※土曜、日曜、祝日もご予約できます。
※前日から当日にご予約の方は、検査や処置ができないことがあります。

▼電話予約

03-3981-6363

▼一般眼科診療

▼専門治療

●WEB予約方法

アクセス

03-3981-6363
池袋駅東口徒歩1分。
JR池袋駅東口を出てすぐの大通り(明治通り)を渡り、三菱東京UFJ銀行の右側の角を曲がっていただきますと「ビック池袋東口ビル(旧アイケアビル)」の入り口がございます。入口は休日(土曜/日曜/祝日)も開いております。 中に入ると奥にエレベーターがありますので、5階へお越しください。

当院紹介

池袋サンシャイン通り眼科診療所の特色と、外来について

コンタクトデビューに親切な池袋の眼科です

学校の目の検査で異常があったら当院で診察できます