287.眼圧と視力検査を行う理由
今週のテーマは眼圧と視力検査を行う理由についてです。
眼科に行くと眼鏡を作るわけではないのに、視力検査や、目に風を当てて眼圧を測ったりするのはなぜでしょうか。
<どうして視力を測るのか?>
当院では初診の方、ご来院がお久しぶりの方には視力検査を行っております。
視力とは、医師が眼の状態を診断、治療効果の判定をするのに重要な検査データの一つになります。初めて来院された時には、視力の状態を検査させて頂き、視力データを記録させて頂きます。経過観察時にも視力検査を行いますが、治療によりどのくらい視力が回復したか、疾患の進行はないか等を比較するための大切なデータとなります。
また眼の疲れや痛みが眼鏡の度数や、眼鏡の未使用によって引き起こされている場合もありますので、検査によってそれらが明らかになることがあります。
<どうして眼圧を測るのか?>
眼圧とは目の硬さを表します。眼圧の正常範囲は10~21mmHgです。目の中で産生される房水とその流出量の経路が何らかの理由で阻害されることにより眼圧の異常が起こります。眼圧に異常があっても、自覚症状のない場合が多いです。
たとえばポスナーシュロスマン症候群の発作では、急激な眼圧の上昇が見られます。その際は緑内障に移行させないためにも、眼圧を下げなければなりません。
また外傷による隅角解離・後退によって房水の排出量が増加し、低眼圧をきたす事があります。低眼圧の際は、低眼圧黄斑症や脈絡膜剥離のリスクがあるので眼科的な処置が必要になります。
緊急の場合や、感染性の強い結膜炎が疑われる場合には検査を省略することもありますが、来院された際には眼圧・視力測定を行い診察となります。理解のほどよろしくお願い申し上げます。
緑内障のスクリーニングを行うこともできますので当院へご相談下さい。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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