252.眼科で行う血液検査
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
徐々に秋らしくなって参りました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「眼科で行う血液検査」です。
当院で行われている血液検査について、紹介させていただきます。
※血液検査をご希望の方は
血液検査をご希望の方は、当院を受診していただき、医師に眼科的な適応があると判断されれば採血を行います。また、採血は看護師が行いますので、血液検査を希望される方は看護師の勤務する日に予約をお取り下さい。適応がなければ施行されない場合がございます。
1)特異的IgE(MAST33アレルゲン)
33種類の抗原に対するアレルギーの有無を調べることが出来ます。検体量は血清0,5ml、およそ一週間ほどで結果がわかります。調べることの出来る抗原を以下に示します。
1、食物系アレルゲン(14項目)
2、職業系アレルゲン(1項目)
3、吸入系アレルゲン(18項目)
上記33項目を一度に調べることが出来ます。厚生労働省により,食品の原材料表記を定められた特定原材料7品目(エビ,カニ,卵,小麦,そば,落花生,乳)全てが含まれているのが特徴です。
2)その他全身疾患に対する血液検査
眼所見から全身症状が疑われる場合は、それに応じた検査をします。たとえば糖尿病、膠原病、シェーグレン症候群、甲状腺(バセドウ病)、血管閉塞疾患などがそれに当たります。「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、眼所見から発見される全身疾患も少なくありません。
またぶどう膜炎という眼に炎症が起こる疾患が見つかった場合も、必要時には採血をします。ぶどう膜炎の原因が炎症性であるのか又は感染性であるのか。そして感染性ならば何が感染しているのかなど、眼所見に応じた採血をして、原因の解明につなげることがあります。たとえば、繰り返す虹彩炎(ぶどう膜炎)の方に採血をすると、糖尿病が見つかることがあります。糖尿病性虹彩炎自体は点眼薬ですぐ治り、視力も悪化しないのですが、糖尿病の発見が遅れると、全身的な予後が悪くなってしまうので、眼科で早期に発見することは大事なことです。
このように、当院では必要に応じて採血を行い眼科治療の助けにします。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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