248.FDT検査とは
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
9月になりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「FDT(Frequency Doubling Technology)検査とは」です。
1)FDTとは
FDTとは視野検査をする医療機器であり、白と黒の縞模様を交互に反転させた正弦波格子模様を用いて、早期の緑内障を見つける目的で開発された機材です。片眼約45秒程度、両眼でも約3分と測定時間が短いです。
2)FDTの検査方法
検査範囲は中心から上下左右各々の16箇所の方形内でコントラスト感度を測定します。やり方は機械についている画面を覗き込み、画面中央の黒い点を見ていただきます。検査が始まると画面のあちこちにブルブルと揺れて動くものが現れますので、黒い点を見たまま視界にその揺れが入ったら応答ボタンを押すというものです。
3)FDTのメカニズム
網膜神経細胞節の最も余剰性が低いとされるM-cell(大型細胞)系内のメカニズムに直接作用し、これらの部位が障害を受けた部位に呼応する視野欠損を効率良く検出します。そのため、緑内障性の視野欠損がより早期の段階で検出可能とされます。
4)FDTとハンフリー視野計の違い
FDTは網膜の神経線維であるM細胞に直接作用する為、緑内障の早期発見が出来る検査機器です。FDTは従来のハンフリー視野計の様な視力矯正や暗室を必要としない為、人間ドック等にも使われます。また、検査にかかる時間が短く、従来の視野計は片眼3分以上かかりますが、FDTは片眼45秒程と短い為、患者様の身体的、心理的負担が少ないという特徴があります。
5)FDT検査の料金
FDT検査は従来の視野検査に比べ料金が安く済みます。従来のハンフリー視野検査は両眼で1,740円(3割負担)ですが、FDTは両眼で230円(3割負担)です。
6)FDT視野検査ご希望の方へ
当院では緑内障の専門治療を設けております。症状の気になる方、FDTによる検査をご希望の方は当院スタッフ、医師にご相談下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
-
院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
-
初めての方でもご予約できます。
-
常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
初めての方でもご予約できます。