215.レーシックについて
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。お体ご自愛くださいませ。
今週のテーマは「レーシックについて」です。
※当院ではレーシック手術は行っておりません。
<レーシックとは>
医療用レーザーのエキシマレーザーを使用した新しい視力矯正の技術です。角膜の形をレーザーにより1万分の1mm単位で修正します。角膜の屈折率を変化させることにより視力を矯正していきます。アメリカでは年間100万件以上の方が受けており、日本でも年々受ける方が増加している視力回復法です。治療することが出来るのは角膜の屈折異常による近視、遠視、乱視です。
<レーシックの種類>
イントラレーシック、アイレーシック、Zレーシック、レーシック等幾つかあります。
<レーシックを受ける前に必要な適性検査>
適性検査で眼の疾患が見つかった場合、そちらの治療が優先となります。また、それぞれの検査で基準をクリアしなければレーシック不適合となります。適性検査の代表的なものを紹介します。
●視力・屈折検査
裸眼視力と矯正視力を測ります。正視以外の近視、遠視、乱視を屈折異常と言います。
●眼圧検査
眼の硬さを調べる検査です。眼の硬さが正常値より硬いと緑内障等の病気にかかっている疑いがある為、検査が必要です。
●眼底検査
点眼薬を使い瞳孔を広げ、眼の奥を詳しく診る検査です。眼底を診ることで網膜の病気等にかかっていないか確認します。
●角膜形状解析検査
角膜の形を詳細に調べる検査です。角膜の形によって視力が出にくいことや、乱視が強いことがある為、角膜が正常に機能しているか確認します。円錐角膜の方は軽度であってもレーシック不適合となります。
●角膜内皮細胞検査
角膜の細胞の密度を調べる検査です。角膜の内皮細胞は健康な場合、六角形の細胞が細かく並んだ状態ですが、障害があると形が崩れています。細胞の数を確認します。
●角膜厚検査
角膜の厚みをミクロン単位で測定します。レーシックでは角膜を削る為、角膜の厚みが一定量あるかどうか検査します。
<レーシックのメリット>
遠くを見る為に使っていた眼鏡やコンタクトに頼ることなく、裸眼のまま遠くを見ることが出来ます。それにより、眼鏡の掛け外し、コンタクトの付け外しの手間がなくなります。また、眼鏡やコンタクトを購入する必要がなくなる為、経済面での負担を減らす事が出来ます。
<レーシックのデメリット>
レーシックの後遺症の代表的なものを紹介します。
●ドライアイ
ドライアイとは乾きを感じる状態です。
乾きが酷い場合、終日目薬が手放せない状態に陥る可能性があります。
●ハロ・グレア
ハロ・グレアとは光が滲んで見える状態です。
夜、車のライトや夜景が滲んで見えると言われています。
●過矯正
過矯正とは必要以上に近視の矯正をしてしまい、遠視になっている状態です。
遠くは見えやすいのですが、近くのものにピントが合わせ辛い状態です。
●リグレッション
リグレッションとは術後に近視が戻ってしまう状態です。
近視が強い方に多いと言われています。
●角膜感染
角膜感染とは術後の傷に細菌が入り込む状態です。
術後は傷が完全に修復するまで注意が必要です。
<レーシックの手術>
手術は角膜を削る特殊な手術です。両目合わせて15~25分程度で、手術中、術後共に痛みはなく、入院の必要はありません。効果は手術直後から表れ、数日後には安定します。健康な眼にメスを入れる為、美容整形のような自由診療となり、社会保険の適用にはなりません。デメリットもあり、判断は自己責任の為、十分な説明と検査を受けた上で慎重に判断する必要があります。
当院では手術は行っておりませんが、院長医師へいつでもご相談ください。必要があれば手術を行っている医療機関をご紹介いたします。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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