211.アデノウイルス感染症
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
日増しに寒さが身にしみるようになりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「アデノウイルス感染症」についてです。
アデノウイルスとは、様々な疾患を引き起こすウイルスで、人に感染するものが約50種類あると言われています。
アデノウイルスが原因で起こる代表的な眼疾患として、流行性角結膜炎・咽頭結膜熱が上げられます。流行性角結膜炎は「はやり目」とも呼ばれており、アデノウイルス8・19・37型が原因とされています。咽頭結膜熱は「プール熱」とも呼ばれており、アデノウイルス3・4・7型が原因とされています。どちらも感染力が非常に強く、感染すると出席停止となる学校伝染病のひとつです。
潜伏期間は約1~2週間で、軽い風邪症状と共に発症することが多く、充血・眼脂・涙・痛み・かゆみが主な症状です。片眼性の疾患ですが、患眼から他眼に感染し時間差で両眼に発症することがほとんどで、治癒するまでに10日~2週間程かかります。角膜などに後遺症を残す可能性があるため、感染が確認された場合には完治するまで医師の診察を受け、治療を続けてください。
アデノウイルスに対する特効薬はなく、治療には他の細菌やウイルス感染防止のための抗菌剤や、炎症を抑えるためのステロイド薬を使用します。
感染防止には小まめな手洗いとアルコール消毒が重要です。眼に触れた手でさわった物や場所にウイルスが付着し、他人がそれをさわった手で眼に触れると感染してしまいます。家族内でタオルを分けたり、入浴を最後にすると良いでしょう。
アデノウイルス感染症は、感染症の中でも非常に感染力の強い疾患です。出来る限り外出は避け、休めるようならお仕事も休んだ方が良いでしょう。やむを得ず外出・出勤する際は、感染拡大に十分注意してください。
上記のような症状になった場合、コンタクトレンズの装用はすぐに中止し、コンタクトレンズを外した状態で眼科を受診して下さい。
当院では院内感染防止のため、アデノウイルス感染症の疑いのある患者様のお席をご案内させていただいております。医師の診察後、感染していないことが確認できるまでは、離れたお席でお待ちいただくようお願い致します。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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