199.視野検査について

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
九月に入っても厳しい暑さが続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回のテーマは「視野検査について」です。

視野とは、「目を動かさないで見ることの出来る範囲」です。
視野障害が起こる疾患は緑内障・網膜色素変性症・視神経疾患・脳疾患などで、それぞれ特徴的な視野障害が起こり、診断には視野検査が重要です。
単純に「視野検査」といっても、いくつかの種類があります。
動いている光を使用する「動的視野検査」、静止している光を使用する「静的視野検査」、見える光の明るさ(感度)を調べる「量的視野検査」、中心部の暗点(見えないスポット)を調べる「中心視野検査」などです。
この中でもいくつかに分類されていますが、本日は当院で行うことのできる「ハンフリー視野計」と「ゴールドマン視野計」についてご説明いたします。

「ハンフリー視野計」
ハンフリー視野計は静的量的視野検査であり、スポット的に出る様々な明るさの光を使用して検査を行います。主に中心視野を検査するために使用し、緑内障の早期発見・経過観察に有用な検査です。検査は片目ずつ行い、所要時間は方眼が約7分前後、両眼で約15~20分程かかります。視野計が、見えるであろう場所や明るさを計算しながら光を出し、患者様の応答と照らし合わせて結果として表します。

「ゴールドマン視野計」
ゴールドマン視野計は、動的量的視野検査であり、外側から内側に向かって動きながら出てくる様々な大きさや明るさの光を使用して検査を行います。周辺部の視野欠損や、暗点(見えないスポット)の検出、感度低下の発見に優れた検査で、網膜色素変性症・視神経疾患・脳疾患の診断や経過観察に有用な検査です。検査の所要時間は、片眼が約10~30分前後、両眼で約30~60分程かかります。(視野欠損の程度により、所要時間は大きく変化します。)

視野検査は、日常生活では気付くことのできない微細な視野欠損や、光の感度低下を見つけることができます。疾患や症状に応じた検査機器を使用し、その診断や経過観察、早期発見などを目的として行われる検査です。
当院では、予約制で視野検査を行っております。検査をご希望の方は、お電話にてご予約下さい。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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