こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
梅雨の季節ですが、いかがお過ごしですか。
今回のテーマは、「パソコン作業で目が疲れたら」です。
視力が落ちた、目がかすむなどの症状は、適度な休憩や充分な睡眠で回復しますが、疲労が重なると回復が遅れます。仕事だから仕方がない・・と諦めず、予防に努めることが大切！疲れるまえに予防です。

眼精疲労の防ぎ方
1.眼鏡やコンタクトレンズの度を合わせる
年に一度は眼科医を受診し、視力のチェックと矯正をすることが望ましいでしょう。また、中高年の方がよく使う「遠近両用眼鏡」で画面を見ようとすると、顎が持ち上がった姿勢になりやすく、疲れる原因になります。画面を見るのにちょうど良い距離でピントを合わせた眼鏡もありますので、パソコン作業の多い方は、眼科医に相談しましょう。

2.目の病気がないか調べる
急に目が疲れる、見えにくいなどの症状が出た場合は、目の病気が隠れていることもあります。自己判断せず、眼科医を受診してみましょう。

3.休憩時間で目を休める
１時間ごとに10分程度、パソコン作業から離れ、目を休めると、疲労回復に効果的と言われています。

4.作業環境を整える
作業環境をあなたに合わせていますか。以下の点を心がけましょう。
机や椅子の高さを身体に合わせて調節しましょう。
机の上の明るさにも気をつけ、直射日光の下での作業は避けましょう。
コンピューターに向かう際は正しい姿勢を心がけましょう。
首や肩のコリの予防にもなります。

目の不快感を感じている場合、目を使い過ぎたためばかりでなく、もしかしてドライアイが原因かもしれません。パソコンなどを凝視すると、瞬きが通常の1/4になるので、目が乾いてしまい、角膜にドライスポットができることがあります。放置しておくと眼病のもとになるので、早めに専門医に見せるのがオススメです。

<ドライアイチェック>
　目が疲れやすい 　目が痛い
　めやにが多く出る 　何もしていないのに涙が出る
　目がゴロゴロする 　視界がかすむ
　目が乾いた感じがする 　何となく目がかゆい
　重たい感じがする 　光がまぶしく感じる
　何となく目に不快感がある 　何故か目が赤い
※長期にわたって当てはまるものが５つ以上あれば要注意！！

<ドライアイの予防>
●まばたきを多くする
●コンタクトレンズは目が乾きやすいのでなるべく使わない
●夜になると涙が減るので、徹夜作業はストップ
●下向きの目線になるようにパソコンを置く位置を調節する
●室内の空気の乾燥も防ぐ
●目薬を使う

疲れ目解消法
＜温冷法＞お風呂の湯加減程度（薬40度）のお湯でしぼったタオルを目の上に３分～5分間のせます。次ぎに、水道水で冷たくしたタオルを、目の上に３分～5分間のせます。

＜マッサージ＞注意点は、眼球を強く押さないこと、雑菌が入らないように手を清潔にして行ってください。ポイントは、椅子に深く腰掛けリラックスした状態で行ってください。
・こめかみマッサージ・指をこめかみにあて、すこし強めに押しながらゆっくりと円をえがく。
・眉の上のマッサージ・指を眉の上の骨にあて、円をえがく。
・目と眉の間のマッサージ・人差し指と中指を額に、親指を眉の下にあてる。親指の先を目のくぼみに入れ、心地よい程度に押す。
・目の下のマッサージ・指を目の下の骨にあて、少し強めに押す。

軽症の場合は市販されている目薬をさせばよい場合もありますが、症状が強い場合や長引く場合は、ドライアイやその他の病気の疑いもありますので、眼科専門治療を受診しましょう。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。