187.花粉症とコンタクト

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
梅雨の季節に入りましたね。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「花粉症とコンタクトレンズ」についてです。
花粉症は春だけと思っている方も多いと思いますが、実は6月から8月はカモガヤなどのイネ科花粉が飛散します。
目のかゆみ、充血、痛み、まぶたの腫れ、涙が止まらないなどの症状がありましたら、それは花粉症かもしれません。
花粉症と予防方法についてはこちら

〇花粉症でコンタクトレンズを使用している方
花粉症の場合ただでさえ目のトラブルが起きやすい状態のうえにコンタクトレンズを装用している人はさらに注意が必要です。通常、目には涙による洗浄作用があり、異物やゴミなどが目に入った場合は涙が洗い流してくれます。しかしコンタクトレンズを装用していると涙による洗浄効果が低下し、アレルギーの元となる花粉が目の中に停滞しやすくなります。また、コンタクトレンズには装用時にはたんぱく質や脂質が付着するので、花粉の汚れも加わり、目の中は汚れの悪循環に陥っている可能性が高いのです。

〇コンタクトを快適に使い目を健康に保つには
1. コンタクトレンズを1日使い捨てタイプに切り替える
2週間や1ヶ月の交換タイプや従来型では、どんなにこすり洗いをしても、たんぱく質を使用することで、ますます花粉がつきやすくなります。その点、1日使い捨てタイプは毎日新しいコンタクトレンズを使用することで、最初から汚れを目の中に入れてしまうリスクを避けられるのです。コンタクトレンズを処方する際に医師と相談した上で、1日使い捨てタイプのレンズを目の症状によってメガネと使い分けることや、1日のうちでも新しいレンズに交換するなどしてみてはいかがでしょうか。また花粉の時期には予備のコンタクトとメガネを持ち歩くことでより快適に過ごせると思います。
2. 「非イオン性」のコンタクトレンズを使用する
コンタクトレンズには「イオン性」と「非イオン性」のコンタクトレンズがあり、「イオン性」は涙の中に帯電している物質を引き付けやすく、汚れやすいと一般に言われています。つまり、「非イオン性」のコンタクトレンズはたんぱく質などのアレルゲンがつきにくいので、花粉症でコンタクトレンズを使用している方にはおすすめです。つまり、「非イオン性」のコンタクトレンズはたんぱく質や脂質を寄せ付けず、花粉にも強いということです。
また、コンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、医師と相談したうえで処方を行うようお願い致します。

 


また、当院では花粉症の原因(アレルゲン)を調べる検査や、点眼薬、内服の処方をしております。お気軽にご相談下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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