174.なぜ視力が下がるのか
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
毎朝の花粉飛沫のニュースが気になる季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「なぜ視力が下がるのか」です。
1)視力低下の原因として考えられる疾患や状況
・緑内障、白内障、網膜剥離等の眼疾患
・近視、遠視、乱視等の屈折異常
・加齢によるもの
・何かを近くで見続けることによるもの
1-1)屈折・調節の異常によるもの
近視:
無限遠から来た平行光線が、無調節状態の眼において、網膜前方に結像する屈折状態。
眼の奥行きが長かったり、毛様体筋を働かせない時に水晶体が厚過ぎて網膜の手前に焦点を結ぶ状態です。
近くのものは見えますが、遠くのものはぼやけて見えます。
遠視:
無限遠から来た平行光線が、無調節状態の眼において、網膜後方に結像する屈折状態。
遠視の大多数は軸性といわれており、眼の奥行きが短くて網膜の後方に焦点を結ぶ状態です。
遠くのものを見るときでも毛様体筋を働らかせなければならない為、眼精疲労になりやすくなります。
乱視:
無限遠から来た平行光線が、点として結像しない屈折状態と説明されます。
具体的には点光源が、円・楕円・線となり、点として結像しないため明視できません。
眼前に円柱レンズ(実際にはトーリックレンズ)と呼ばれるレンズを置いて、焦点の位置を調整します。
調節異常:
調節異常とは、加齢に伴い水晶体の弾力性が弱まり徐々に調節力が低下し、
近い所を見るとき毛様体筋が緊張しても十分な調節力がでなくなる状態をいいます。
1-2)透光体の疾患:角膜、水晶体の混濁によるもの。
・後部硝子体剥離、硝子体混濁、白内障、角膜炎
1-3)網膜の疾患によるもの。
・網膜中心静脈閉塞症、加齢黄斑変性症、網膜色素変性症、糖尿病網膜症、網膜剥離
1-4)ぶどう膜の疾患よるもの。
・ ぶどう膜の異常によってピントを調節する機能が低下し、視力の低下を感じることがあります。
・
1-5)その他疾患によるもの。
・ 眼の神経の異常(視神経・視路の疾患・視神経炎)
・ 眼圧の異常:眼圧により視機能が障害される疾患(緑内障)
・ 脳腫瘍、脳出血、脳炎など
2)視力の低下を感じたらどうすればよいか?
複数の原因が関係することもあり、急激な視力の低下は要注意です。視力検査をすることによって何らかの眼疾患を発見する手立てになります。見え方に異常を感じましたら早めに当院へご相談下さい。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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