168.視力検査の種類について

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒さも本番となってまいりました、風邪に気をつけて暖かくしてお過ごしください。
今回のテーマは「視力検査の種類について」です。

・視力検査とは、
 視力検査は、物が見え難い、二重に見える、左右の視力バランスが悪い等の症状がある時に、最初に行なわれる基本的な視力検査です。遠視、近視、乱視などの屈折異常の検出とその状態をレンズ によって矯正することをいいます。レンズを入れないで測った時の視力を 裸眼視力、レンズで矯正した視力を矯正視力といいます。 

遠見視力と近見視力
遠見視力検査
遠見視力とは5mの距離から測定した視力です。
(場所がない場合などは3メートルの簡易式検査表を使うこともある。)片目ずつ自覚的視力を検査します。
目的
成人では屈折異常と眼疾患の有無の検出を、小児は加えて弱視の検出が目的です。
また、自動車の運転免許証の適正検査などでも使われています。

近見視力検査
近見視力は30cmの距離で視力表を持たせ測定した視力です。
目的
近くの見え方の確認、近用眼鏡処方のための度数を知る、眼精疲労の原因究明、小児の視力発達の経過観察、職業の適性判断などにつかわれています。

検査方法について
視力検査には視標と呼ばれる目印を用います。被検者は視力測定法ごとに定められた一定の距離の位置から視標を確認して判別し口頭(あるいは指で指し示す)によりこたえます。
複数の視標を視力ごとに配列した視力表(視力チャート)を専用の架台に掛けて用いることが多くありますが、最近では視力装置として特定の視標を光らせることのできる電光投影式のものが普及しています。また、カード式や手持ち式などの単独視標が用いられることもあり、視標を一つずつ変えながら表示することができる液晶パネル式のものもあります。最近では応答に方向キーのついたリモコン式のものを用いる場合もあります。

【ランドルト視力表】
眼科で視力検査を行うときに英語の[C]のような形の視標で行います。このマークはランドルト環といい、世界共通の視力検査用の記号です。隙間が開いているところが上・下・右・左と開いています(斜めもある)。その開いている部分が見えるかどうかで視力を判定します。視力はランドルト環の切れ目が見えるかどうかなので、眼科で行う視力検査は最小分離閾を測定していることになります。最小分離閾とは、二つの点または線が見分けられる閾値です。よく視力検査をしているときに「Cのマークがぼやけて見えていてもいいんですか?」と聞かれますが、最小分離閾を測定しているので、ぼやけていても切れ目がわかれば見えていることになります。

ランドルト環は太さ1.5mmで、外直径7.5mmの円に1.5mmの隙間を作ったものになります。
5メートル離れてみると2点(隙間)と目のなす角が1分(1/60度)になり、この時の視力を「1.0」としています。識別可能な最小の視角、その逆数(1/視角)が視力の数値になります。
例えば2分なら視力は0.5、0.5分なら視力は2.0となります。

本来はランドルト環の大きさはそのままで、距離を変えることで視角を変化させるのですが、これでは手間がかかってしまいます。
その為に、ランドルト環の比率を維持したままで、その大きさを変えることによって同じ距離でも測れるようにしたのが現在の視力検査表です。

【放射線視力表】
その他に放射状の線が使われた検査表は乱視の検査に使われます
どこかの線が濃く見えたりしたら、角膜が変形していて見えている画像がゆがんでいるかもしれません。

ランドルト環以外の視標としては、アルファベットを用いるスネレン視標(スネルレン視標)やE字型のみを用いるEチャート、その他平仮名や片仮名が用いられることもあります。

アメリカなどではアルファベットを用いるスネレン視標やE字型のみを用いるEチャートを使うのが一般的です。

大まかな視力の表記として、A(視力1.0以上)、B(視力0.7以上1.0未満)、C(視力0.3以上0.7未満)、D(視力0.3未満)の4段階を用いることがあります。

正常視力
正常視力は1.0です。学校検診のときに視力が1.0以上ないと眼科を受診するようにいわれたと思います。1909年の第11回国際眼科学会で、ランドルト環を使って視力検査をすることが定められ、ランドルト環の切れ目1.0分(1.5mm)がわかる視力を1.0としました。それ以来、視力1.0が正常と考えられるようになりました。

視力検査を毎回する理由
眼科に行くと毎回視力検査をします。
痛みなど症状の出ていない方の視力検査もします、疑問に思っていた方もいらっしゃるでしょう。これは重要な検査なのです。
遠見矯正視力が悪いということは、角膜、水晶体、硝子体など眼に何か問題があったり、視覚伝道路(網膜→視神経→視交叉→視索→外側膝状体→視放線→後頭葉)の神経経路に異常がある場合もあります。
定期的に視力のチェックをすることにより、自覚症状ではわかりにくい眼病や、表面的には見えない異常を発見し、症状の軽症な段階で治療に取り組むことができるのでとても大切なのです。
しばらく、視力検査を受けてない方、物が見えにくい、見え方が前より悪くなった気がするなど、少しでも気になる方はぜひ一度視力検査をお勧めします。


●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。

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