118.乱視について
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
インフルエンザが猛威をふるっておりますが、体調管理にはお気をつけください。
今回のテーマは「乱視について」です。
乱視とは
乱視(らんし)とは、眼の屈折異常のひとつです。視界やものを見るのにも、ピントが合わなくなり、視野がぼやけて見えます。 全ての生き物の目は完全ではないため、多くの人が乱視の要素を持っていますが、軽い症状の場合は問題がない事が多いです。ものが多重に見えるなど視覚に問題が生じる場合は、屈折補正が必要です。
■乱視のメカニズム
乱視は、縦と横の屈折力が異なり、1点に合わせて像が結べないために、見え方にばらつきが生じるものです。通常、正常な角膜はバスケットボールのような形状で垂直方向も水平方向も同じカーブを保っています。しかし、乱視の角膜はラグビーボールのように、方向によってカーブの度合いが異なるため巣直と水平で結ぶ像の焦点が一致しないのです。一方にだけピントがあって、もう一方がぼやけて見えたり、双方ともぼやけた見え方をするなど、乱視には、屈折以上の起こり方にいくつかの種類があり、見え方もそれぞれ異なります。
乱視は物が二重にぶれたり、TV画面などの縦や横の方向がぼやけて見えるたりするものです。縦方向だけか、縦横の双方向が近視のものを、「近視性乱視」、遠視だと「遠視性乱視」といい、一方向が遠視で、他方が近視の場合は、「混合乱視」または「雑性乱視」と呼ばれています。生まれつき角膜がラグビーボールのようにいびつな形をしている正乱視は、メガネで十分に矯正できます。ただし、角膜の表面や水晶体がゆがんでいる「不正乱視」は、メガネでは矯正できません。軽い乱視はちょっと目が疲れる程度なので、とくに不便を感じなければ矯正する必要はありません。しかし、強度の場合は、どこを見るにもピントが合わないため常時矯正していないと、目に無理がかかり、視力低下が起こります。弱視になる可能性もありますので、早めに適切なメガネやコンタクトレンズで矯正しましょう。
■ 乱視の原因
角膜が原因で起きる角膜乱視、水晶体が原因で起きる水晶体乱視に分けられます。ほとんどの乱視は角膜原因で起きる角膜乱視です。
◎ 水晶体乱視
眼中のレンズの役割をしている「水晶体」が原因で起こっている乱視のこと。
乱視用コンタクトレンズ、または眼鏡で矯正を行います。ふつうのソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズでは水晶体乱視の矯正は行えません。
◎角膜乱視
角膜乱視は先天性と後天性2つに分けられています。
①先天性の角膜乱視
遺伝によるもの、母親の胎内にいるときの状態、出産時の対処が乱視の原因になることがあります。
②後天性の角膜乱視
・円錐角膜・角膜炎などの眼科疾患
角膜の表面が不規則にゆがむ不正乱視となってしまうことがあるそうです。
コンタクトレンズによる矯正が可能です。
・さかさまつげ
角膜に傷をつけ、角膜炎などの眼科疾患になる危険性があります。
・目を細める事により眼球へかかる圧迫
「目を細めると視力が余計に落ちる」とよく言われています。
近視の人が遠くを無理に見ようとして、目を細めたりすると乱視になることがあります。
また日中パソコンを多く使用する人は、夕方には眼がかすみがちになり、
画面を無理に見ようとして目を細めてしまう傾向があります。このような習慣がある人は要注意です。
■乱視とコンタクトレンズ
コンタクトレンズによる乱視の矯正は、乱視の矯正方法としては最も一般的なものとなっています。現在では、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズのどちらでも乱視の矯正をすることが可能になっていますが、不正乱視の矯正の場合には、主に、ハードコンタクトレンズが使用されます。
乱視用のコンタクトレンズの種類としては、ハードコンタクトレンズ、ソフトコンタクトレンズ、2週間、1日の使い捨てタイプのコンタクトレンズがあります。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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