745.なぜモノが見えるのか
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
木々の緑の深みも増し、夏めいてまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「なぜモノが見えるのか」です。
外界から写った景色は、角膜・前房・瞳孔・後房・水晶体・硝子体の透明組織を通り、網膜面上に像を結びます。角膜・水晶体には屈折作用があり、ピント合わせを行います。角膜は約40Dの屈折力を、水晶体は約20Dの屈折力を持っています。また水晶体は、毛様体筋を伸び縮みさせることにより、屈折力を変化させる事ができます。近くのものを見るときは水晶体を厚くして近方にピントを合わせ、遠くのものを見るときには水晶体を薄くして遠方にピントをあわせます。水晶体が正しく働くことにより、遠くの景色でも近くの景色でも網膜面上にピントを合わせる事ができます。
瞳孔は、目に入る光量の調節を行います。暗いところでは大きく広がり、できるだけ光を集めようとします。逆に明るいところでは小さく縮み、光の量を絞る働きをします。暗い場所でも明るい場所でもモノが見えるように、明るさの調節を行っています。
網膜は、外界から入ってきた景色を投影するフィルムの役割を果たします。耳側の景色は鼻側網膜に投影され、鼻側の景色は耳側網膜に投影され、上側の景色は下側網膜に投影され、下側の景色は上側網膜に投影されます。網膜に投影された情報は、視神経に集められます。
神経節細胞から出た神経線維は、網膜全体から視神経乳頭に向かって集束します。視神経乳頭は視神経に繋がり、視神経管を通って頭蓋内に入り、視交叉に達します。視交叉というところで交わってからは左右の視索を通り大脳の後頭葉にある大脳視覚野に到達します。この信号の通りを視覚路と呼び、伝達経路のどこかに異常が生じると、見える部分の一部に異常が出て、視野異常という症状で現れます。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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