113.雪目(電気性眼炎)
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
2011年となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
スキーシーズンも本格的に到来し、お正月休みに出かけられた方、また、これから出かけられるご予定の方もいらっしゃるかと思います。その際、ぜひ注意していただきたいのが紫外線です。紫外線といえば、夏のイメージが強いものですが、1年中私たちの身体に降り注いでいます。特に、スキー場等、冬の雪面においては紫外線を反射しやすく、「雪目」に注意が必要です。
そこで、今週のテーマは「雪目(電気性眼炎)とは」です。
<雪目(電気性眼炎)とは>
雪目(電気性眼炎)は、紫外線によって起こる角膜の表面が傷つく病気です。紫外線の強い場所、たとえばスキー場、海水浴場、高山など、また紫外線の多い職場(殺菌灯を使用する場所)、紫外線の出る機械・器具の近くでの仕事(電気溶接作業等)などで、角膜が直接かつ長時間紫外線にさらされた場合に引き起こされます。
<症状>
強い紫外線にさらされてから6~10時間程度で、「結膜の充血」、「目がゴロゴロする」、「涙が出る」、「目が痛くてまぶしい」などの症状があらわれます。
また、中には、夜間に症状が強くて眼があけられなくなり、救急外来を訪れるケースもみられます。角膜の病変は主にびまん性の表層角膜炎で、角膜びらんを生じることもあります。 <診察> 診察にあたっては、まず、疼痛をとるため、点眼麻酔を十分に行い、ゆっくり眼をあけさせます。ライトで斜めから角膜を照らすと、角膜表面の反射の乱れや角膜表面の薄い混濁、また、結膜が充血して赤くなっているのを観察されます。
<治療>
治療としては、感染予防のために抗菌薬を点眼し、目の痛みに対しては鎮痛薬を使用します。通常であれば1~2日程度で治ります。
<予防>
予防としては、強い紫外線にさらされる場所では、紫外線から目を保護するためのサングラスやゴーグルが有効です。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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