739.瞳孔を開くと何が分かるの?
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
青葉が目に眩しいこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは 『瞳孔を開くと何が分かるの?』です。
【眼底検査(瞳孔を開く検査)とは?】
目薬で瞳を大きな状態(散瞳)にして、眼底(眼の奥)や水晶体の状態を詳しく調べる検査のことを言います。
通常、瞳の大きさは周囲の明るさで変化します。明るいところでは小さくなり(縮瞳)、暗いところでは大きく(散瞳)なります。
検査では、散瞳薬を使って散瞳状態にします。
【散瞳薬を点眼すると】
点眼してから15分~30分くらい経つと、薬が効いてひとみが大きくなります(散瞳します)。
散瞳すると、眼の中に普段より多くの光が入るため、外に出るとまぶしく感じたり、見え方も変わります。また、ピントを合わせづらくなり、近くの字がかすんで見えることがあります。散瞳している間は事務作業、屋外(明るい場所)での作業がしづらくなります。
車やバイク、自転車の運転は事故につながるので、散瞳した日は運転しないようにしてください。
ひとみの大きさは、薬の効果が切れれば元に戻ります。
【散瞳が必要となる疾患】
眼底の疾患は散瞳が必要です。散瞳をすることにより、眼底の端まで観察することが出来ます。視力が出づらい場合など、原因を検査するために行います。
散瞳が必要な代表的疾患は以下となります。
(網膜剥離・白内障・黄斑上膜・黄斑前膜・網膜前膜・網膜上膜・黄班円孔・糖尿病黄斑症・加齢黄斑変性症・黄斑浮腫など)
【瞳孔を開く際に使用する点眼薬】
ミドリンP・ミドリンM・ネオシネジンなどがあります。
【散瞳後の検査 眼底カメラ・OCT】
眼底カメラによる眼底撮影。所要時間は約5分です。
DRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置) とは、網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)の断層画像を撮影する検査です。このOCT検査により、診察だけでは分かりにくい網膜の状態を明らかにし、網膜の病気に対する治療方針の決定や、治療効果の判定に役立てることができます。
所要時間は約5分~10分程度です。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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