733.コンタクトの消毒液が目に入った時の対処法
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今週のテーマは「コンタクトの消毒液が入った時の対処法」です。
コンタクトレンズについた細菌の除去、減少をしてくれる消毒液ですが
使い方を誤ると様々なトラブルが発生してしまいます。
以下では消毒液の種類ごとの特徴を説明します。
ソフトコンタクトレンズの洗浄液
●MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)によるこすり洗いタイプの場合は、界面活性剤などの消毒成分はごく低い濃度で入れられているので目に入っても害はありません。
●つけ置きタイプの洗浄液の場合は、そのまま眼に入ると眼障害をひきおこすことがあります。つけ置きタイプの多くは、過酸化水素を用いてレンズの消毒を行っています。
過酸化水素とは、酸化剤、殺菌剤、漂白剤などに主に用いられる成分です。
過酸化水素は消毒効果が強いため、中和がされないまま装用してしまうと、痛みを伴います。また、角膜障害を引き起こし、最悪の場合失明に至る可能性があります。
そのためしっかり中和をする必要があります。専用のケースに過酸化水素液と中和剤を入れ6時間ほど放置します。中和剤が、過酸化水素を水と酸素に分解し、目に刺激のない水へと変換します。
ハードコンタクトレンズのケア用品
●ハードコンタクトレンズのケア用品には、高濃度の界面活性剤や酵素などが用いられています。界面活性剤は、多くは洗剤に用いられている成分です。
この成分はそのまま目に入ると角膜障害を引き起こし、最悪の場合失明に至る可能性があります。そのためしっかり洗い流す必要があります。
もし目に入ってしまった場合には直ちに大量の流水またはぬるま湯で眼を洗い、できればケア用品の成分の詳細がわかるものを持参し、すみやかに眼科医の診察を受けてください。
※コンタクトレンズをつけたままでいると新たなトラブルの原因になります。コンタクトは外してください。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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