726.眼鏡とコンタクトの違い
眼鏡とコンタクトレンズの違い
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
節分を過ぎても、あいかわらず寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回は眼鏡とコンタクトレンズの違いについてです。
眼鏡とコンタクトレンズの度数は同じで大丈夫と思って、特に検査を受けずにコンタクトを眼鏡と同じ度数で購入している…。
そんなことはないでしょうか。
実は眼鏡とコンタクトは同じ度数でも見え方が異なります。
きちんと検査を受けて度数を決定しないと、見え方の質の低下や眼精疲労などの症状に繋がる可能性があります。
眼鏡とコンタクト、それぞれの見え方の特徴と、違いについてお伝えします。
★コンタクトレンズの見え方のメリット
(1)眼鏡と比べ視野が広い
眼鏡のようにフレーム外のものが見えないことがないため、視野が広くなります。
(2)レンズの作用による見え方のブレがほとんどない
眼鏡では、その構造により物が実際の位置からずれてみえるプリズム作用や、
掛け方の違いによって起こる収差によって、同じ度数の眼鏡でも見え方が異なる場合があります。
コンタクトレンズではこういった作用は少なく、例外もありますが眼鏡と比較してすっきりと見えることが多いです。
(3)左右の度数の差が大きくてもしっかり見える
眼鏡矯正の場合は左右レンズの度数差が大きいとレンズを通して見る像の大きさが変わるため、
掛けていて違和感のある眼鏡になってしまいがちです。
コンタクトレンズの場合は左右の度数差があっても違和感なく装用することが可能です。
(4)円錐角膜、不正乱視などの矯正が可能である
眼鏡では矯正が難しい円錐角膜や強度乱視、不正乱視は、ハードコンタクトレンズを装用することである程度矯正することが可能です。
★コンタクトレンズのデメリット
(1)異物感、違和感がある
レンズを直接眼球に入れて装用するため、特に硬い素材のハードコンタクトレンズやレンズに厚みのある乱視用ソフトコンタクトレンズでは、
慣れるまでに異物感を感じることがあります。
(2)眼球に負担がかかる
正しい装用をしていない場合や、レンズケアを怠っている場合、目のトラブルに繋がります。
特に自覚症状がなくても定期的に眼科を受診して、問題なくコンタクトレンズが使えているか確認する必要があります。
(3)ランニングコストがかかる
一日交換タイプや二週間交換タイプのレンズでは、ランニングコストがかかります。
長期装用できるタイプのレンズであっても、ケア用品を購入する必要があります。
★眼鏡のメリット
(1)取り外しが簡単で衛生的
例えば運転時だけ、パソコン作業をする時だけなど、必要な時だけに眼鏡を使用することも可能です。
また、基本的にはケア用品を購入して管理する必要がなく、衛生的に使用することができます。
(2)コンタクトレンズに比べ装用の制限が無い
コンタクトレンズでは長時間の装用で乾燥感や充血などのリスクが生じますが、眼鏡ではその心配はありません。
また、何か目に症状が出ている場合はコンタクトレンズを使うことはできません。
しかし、眼鏡ならば直接目に触れるわけではないため、症状があるときにも使うことができます。
★眼鏡のデメリット
(1)視野が狭い
コンタクトレンズのメリットで挙げたように、眼鏡ではフレーム外は見えなくなるため、視野が狭くなります。
(2)フレームで鼻などが圧迫され、痛くなることがある
眼鏡の調整が悪かったり、長期間使用したりしていると、本来意図しない場所にフレームが当たり、痛みを生じる場合があります。
(3)レンズが曇る
マスクの装用や、冬場暖かい屋内に入った瞬間、湯気などでレンズが曇ります。
(4)運動時に不便
激しい運動をする場合には、眼鏡は外れたり、顔や体が当たったりして怪我をするリスクがあります。
(5)強い度数では見え方のブレが大きくなる
近視、遠視に関わらず、レンズの度数が強くなればなるほど、実際の像と見える像の大きさが変わります。
そのため、強い度数が必要な状況ではコンタクトレンズの矯正が適している場合があります。
いかがでしたか。今回ご紹介したように、コンタクトレンズ、眼鏡それぞれにメリットとデメリットがあります。
作成を希望される場合は、眼科で検査を受けて頂くことをおすすめしています。
眼鏡からコンタクトレンズへの切り替えだけでなく、眼鏡やコンタクトレンズの度数を変更したい場合にも、
きちんと検査を受けて、ご自身の状態にあったものを選ぶようにしてください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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