725.目元を温めるメリットはある?
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
大寒に入り寒さが身にしみるこの頃でございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「目元を温めるメリットはある?」です。
まず、目元を温めることはドライアイの改善に一定の効果があるとされています。
私たちの目の周りのまつ毛の生え際にはマイボーム腺という小さな穴がいくつもあり、
そこから脂を分泌して油層を作り表面を覆うことで涙の蒸発を防いでいます。
この穴が詰まってしまうことをマイボーム腺梗塞といい、これにより油分の分泌量が減少すると涙が蒸発しやすくなり、
ドライアイを引き起こすことがあるのです。
マイボーム腺が詰まってしまう原因には加齢などによる分泌能力自体の低下や、
落としきれなかったアイメイクなどの細かい汚れの付着があります。
目元を清潔に保つことのほかに、目元を温めることによりその詰まりを軽減することができます。
マイボーム腺から分泌される脂の融点が一般的に28~32℃とされていますので、
それ以上の温度を一定時間保つことで脂が溶け出して排出されやすくなるのです。
また、目元を温めることは眼精疲労、いわゆる疲れ目の解消にも効果的です。
パソコンやスマートフォンの長時間使用は、ピントを近くに調節する筋肉を凝り固まらせてしまうため、
温めによって目の周りの血流を促進させ筋肉をほぐすことで改善に繋がります。
目元を温めるには市販の使い捨てタイプやUSB充電タイプのホットアイマスク等を使用すると良いでしょう。
湿らせたタオルを電子レンジで温めて蒸しタオルを作っても良いですが、温度低下が比較的早いためラップやビニールで包むとより温かさが持続します。(火傷には十分お気をつけください。)
その他にも入浴時は浴槽にゆっくり浸かって湯気で目の周りを温める、温かいシャワーをしばらく目に当てるのも有効です。
目を温めるメリットについてお伝え致しましたが、ドライアイや疲れ目の他に何か疾患がある場合、目を温めることで症状が悪化してしまう場合もあります。特に結膜炎などによる充血やものもらいによる腫れ、痛みがある時はご注意下さい。
個人での判断が難しい時や症状が改善しないなど、少しでもご不安がある場合は眼科医にご相談ください。
●一般の方向けですので、医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
●既に治療中の方は主治医の判断を優先してください。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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