96.心因性視覚障害

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
9月に入りましたがまだまだ残暑が厳しく感じられますね。

今週のテーマは、「心因性視覚障害」についてです。
「心因性視覚障害」とは、心理的なストレスが原因で、視覚に異常が発生する症状です。
おもに7~14歳くらいの子供の視力が急に落ちたり、視野が狭くなったりするなどの症状が現れることが多いようです。

<主な原因>
子供の置かれている家庭や学校で起こるさまざまな問題によるストレスが原因となっていることが多いようです。具体的な原因には次のようなものがあります。
肉親の死、両親の離婚、兄弟げんか、兄弟の比較、勉強の強制、メガネへの憧れ、塾やクラブ活動の負担、転校、友人とのけんか、いじめ、教師との不和など心の問題が引き起こす場合が多いようです。

<主な症状>
心因性視覚障害は目の心身症のひとつですが、なかでも最も頻度が高いのは視力の低下で、心因性視力障害とよんでいます。心因性視力障害の場合、近視や遠視や乱視があってメガネをかけても、メガネでは視力がでません。検査しても眼球自体には悪い所がない、このような視力障害は、小学生や中学生などの子どもに多くみられます。この他に視野の異常や色覚の異常、暗い所で物が見えない夜盲などの症状を伴うこともあります。視野の異常では、螺旋状視野や求心性視野狭窄がよくみられます。色覚では、見えるものが全部ピンク色に見えるなどの、色視症を訴えることもあります。また、心因性聴力障害を伴うこともあります。
<主な検査方法>
視力検査の他、この病気にかかせない検査に視野検査があります。正常では70度前後ある視野が異常視野を示し、螺旋状視野や求心性視野狭窄といった症状が現れた場合は、この病気が疑われます。更に原因となる心理的なストレスが明らかになれば、心因性視覚障害の可能性が大きいです。
<主な治療方法>
心因性視覚障害の治療で大事なのは、まず周囲の大人が騒がず、子供に理解を示してあげることです。視覚障害といっても、心の問題を取り払うことが重要です。子供に不安を与えないように、「悪い病気ではないので必ず治る」ということを理解させます。度が入っていないメガネをかけさせたり、点眼薬などで安心させたりする「暗示療法」も有効です。 定期的な検査を行い、経過を観察するだけでも、視力回復は、期待できます。この病気は1年以内に治ることが多く、3ヵ月以内でも70~80%の子供が視力1.0までに回復するものです。
7~8%は再発することもありますが、その場合は、心療内科などと連携して治療することが必要となります。


  • 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
    ●無断での記事転載はご遠慮ください。
    ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
    すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

池袋サンシャイン通り眼科診療所の
全ての医師の経歴はこちら

診療時間

診療時間

受付終了時刻
平日・土曜19:30
日曜・祝日18:30
休日(土曜/日曜/祝日)も診療する一般眼科です。
休診日…12/31、1/1、1/2、1/3

夜間受付のご案内

診療予約

お電話かWEBにて受け付けており、初めての方でもご予約できます。
※予約なしでも受診できます。
※土曜、日曜、祝日もご予約できます。
※前日から当日にご予約の方は、検査や処置ができないことがあります。

▼電話予約

03-3981-6363

▼一般眼科診療

▼専門治療

●WEB予約方法

アクセス

03-3981-6363
池袋駅東口徒歩1分。
JR池袋駅東口を出てすぐの大通り(明治通り)を渡り、三菱東京UFJ銀行の右側の角を曲がっていただきますと「ビック池袋東口ビル(旧アイケアビル)」の入り口がございます。入口は休日(土曜/日曜/祝日)も開いております。 中に入ると奥にエレベーターがありますので、5階へお越しください。

当院紹介

池袋サンシャイン通り眼科診療所の特色と、外来について

コンタクトデビューに親切な池袋の眼科です

学校の目の検査で異常があったら当院で診察できます