85.円錐角膜
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
梅雨の季節になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のテーマは「円錐角膜」です。
円錐角膜とは、角膜が薄くなり前方に突出してくる病気です。視力が低下したり見え方にゆがみが生じます。進行の度合いは人により様々で、数ヵ月の間に進行する場合や何年もかけて進行する場合があります。
<原因>
まだ不明な点の多い疾患であり、原因が解明されていません。遺伝性疾患という認識は低いといわれています。経過もさまざまで予後を名言することが難しい傷病です。
<症状>
角膜が前方に不整に突出したために、角膜がレンズとしての役割をはたすことができなくなった状態です。物が変型して見え、二重に見えたり眩しく見えたりします。角膜の変性を起こす状態として最も多いものであり、思春期に発見されることが多い傷病です。
<治療>
初期段階では軽度の乱視矯正が入った眼鏡で十分ですが、症状が進むにつれて眼鏡では十分な視力を保つことができなくなります。ほとんどの場合、ハードコンタクトレンズを用いることで日常生活や車の運転などに支障はでませんが、症状が重くなると手術の必要性もでてきます。
<注意すべきこと>
典型的な初発症状として、物が少しぼけてみえることがあります。早めに眼科医に相談しましょう。コンタクトレンズを使用する場合、年に数回は、コンタクトレンズのチェックと円錐角膜の進行の有無を調べる目的で、定期検査を受けるのがよいでしょう。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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