60.はやり目の方の生活の注意

こんにちは池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今年も今月で終わり。残すところわずかとなってきました。
これから年末に向けて公私ともに多忙になってくる方も多いかと思います。
体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。

 

今週のテーマは「はやり目の方の生活上の注意」です。

 

<はやり目とは>
はやり目は、アデノウイルスというウイルスによって起こる伝染力の強い結膜炎の事で、流行性角結膜炎と言われます。
はやり目は通常、症状が強く、目が赤くなり、まぶたが腫れ、涙や目やにが出たりします。また、光がまぶしく、目がごろごろしたり、耳前リンパ節の腫脹や痛みがあらわれる事もあります。
ただし、はやり目の種類によっては、上記の症状が軽いため見過ごしてしまう事があります。強い症状が出た場合はもちろん、軽い症状でも出来るだけ早く眼科医の診察を受けるようにしましょう。
特効薬はないので、治療は主に対症療法で、2~3週間で治ります。

 

<はやり目にかかったら>
眼科で「はやり目」と診断された場合、以下の点に注意して、家族や友人など、周囲の人に伝染させない事が重要となります。1.  タオルや洗面器は家族と別にしましょう。
2. 手指などは水道を出しっぱなしにして、石鹸で良く洗いましょう。
3.  タオル、ハンカチ、下着などはできるだけ煮沸し、乾燥させるようにします。
4.   人の使っている目薬を使ったり、目をこすったりした手でうっかりその辺の物をさわったりしないようにしましょう。極力目をこすったり、顔にさわらないようにしましょう。
5. 入浴や洗髪は、症状がおさまるまで控え、シャワー程度にとどめるようにしましょう。
どうしても入浴しなければならない場合は、家族の中で最後に入り、残り湯は洗濯などに使わず流しましょう。
6.  点眼に使用したり、涙や目やになどを拭いた綿、ティッシュは他のごみと分け、ビニール袋に入れた上でまとめて捨てましょう。
7.次々に感染する可能性がありますので、学校や幼稚園、保育園は休む必要があります。職場も事情を説明し、可能な限り休みをとるようにしてください。
治ったように見えても、医師の許可が出るまでしばらくの間は友人や親戚など、他の人に接するのは控えてください。

 

<後遺症と合併症への注意>
目の充血、目やに、涙、まぶたの腫れといった症状は、約1~2週間程度で治まり、急速に回復してきますが、その頃、角膜に小さな点状の混濁が出てくる場合があります。この時に治療をやめると、黒目が濁って視力が低下する場合がありますので、医師がいいと言うまで、点眼などの治療を続けてください。

 


●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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