43.結膜弛緩
こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
昨年よりは過ごしやすい気候ですが、夏バテ対策には気を抜かないようにして下さいね。
さて、今週のテーマは【結膜弛緩】です。
- 結膜弛緩とは
弛緩した結膜が、下眼瞼上にしわを作っている状態です。
年配の方に多く見られる症状の一つです。
また、結膜弛緩症はドライアイと深い関係があります。下まぶたに沿って弛緩結膜が存在するため、
そこに涙がたまってしまい、肝心な角膜(黒目の表面)に涙が行き渡らなくなり、ドライアイと同じ状態になります。
また、本当に涙の分泌量が少ないドライアイ があると、さらに眼表面に涙が行き渡らなくなるために、
ドライアイの悪化につながります。ドライアイの方は、点眼薬を頻繁に使用すると点眼薬毒性が出るこ とがありますが、
結膜弛緩症とドライアイの合併を見過ごされ、過剰な点眼薬の使用によって悪循環に陥ることがあります。
このように、結膜弛緩症はまず、正しく医師に診断してもらうことがとても大切です。
- 原因は
明確な原因は分かっておりませんが、老化現象により結膜の眼球に対する接着が弱くなり、
下眼にしわが寄ることだと言われています。また、結膜自体ものびていることも事実です
●現れる症状
①結膜が下にのびていることで、涙が外に多く流れだす。
②しわになった結膜中の折れ曲がった欠陥が瞬きで擦られる事で、血管が切れ結膜下出血がおこる。
③ しわになった結膜の頂上を瞬きの度に、擦れることによる刺激となり異物感を生じる。
●治療法は
目の異物感や乾燥常態(軽い症状)に対しては目薬で様子をみます。
しかし、それでも改善されない場合は手術を施します。 - 予防法は
①目の老化が原因の1とされていることから、紫外線の影響を受けないうように
日差しの強い日には、サングラスなどをかける。
②目のかゆみや癖で目を擦り過ぎると、結膜がたるみやすくなるので気をつけましょう。 - 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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