35.黄斑円孔

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
今週からいよいよ本格的な梅雨入りですね。
今週のテーマは<黄斑円孔>です。

 

<黄斑円孔とは>
網膜は眼の一番奥の視神経が集まっている組織で、光を感じ取る役割をします。
その網膜の中に、物体を特に鮮明にはっきりと感じることのできる部分があり、それを黄斑といいます。
黄斑円孔とは、黄斑部の網膜に穴が開く病気です。

 

<黄斑円孔の主な原因>
黄斑円孔の原因は、眼の老化、とくに硝子体の加齢による変化が主な原因です。
網膜と硝子体が接する部分を硝子体皮質といいますが、これが加齢により張力が加わります。
網膜と硝子体皮質は中心部で接着しているため、引力が加わり、黄斑部網膜に亀裂がはいり黄斑円孔ができると考えられています。

 

<黄斑円孔の主な自覚症状>
症状としては中心部に穴が開くので、「見ているものの中心が欠けて見える」「ものがゆがんで見える」等があります。

 

<黄斑円孔の主な検査方法>
眼底にある網膜の状態をくわしく調べるために眼底検査を行います。
検査の前に目薬をさして瞳孔を開きます。まぶしくて近くが見えない状態が約3時間続きますが、自然に元に戻ります。

 

<黄斑円孔の主な治療方法>
○レーザー光凝固術裂孔、円孔の周囲をレーザーで焼いて固め、それ以上広がったり、そこから硝子体の水分が網膜の下に入り込まないようにします。
○硝子体手術
眼内に細い手術器具を挿入して、硝子体を取り除く等、直接操作を加えます。

 

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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