684.レーザー治療をする疾患とは

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。


今回のテーマは「レーザー治療をする疾患とは」です。

レーザー治療は現在では一般的な治療法になっており、さまざまな種類があります。
では、レーザー治療にはどのようなものがあるのでしょうか。レーザー治療と適応となる疾患をいくつかご紹介します。

 

 

◇レーザー治療と適応となる疾患
・網膜光凝固術
網膜光凝固術は網膜裂孔、糖尿病網膜症などさまざまな眼底の疾患に対して行われる治療法です。特定の波長のレーザー光で病的な網膜を凝固させることにより進行を抑える治療です。この治療法は、あくまでも進行を抑えることが目的であり、病気が治るわけではありません。
※適応となる主な疾患…糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜裂孔、網膜剥離、加齢黄斑変性など

 

・虹彩光凝固術
虹彩光凝固術は、狭隅角や閉塞隅角緑内障で発作を起こす可能性がある場合に行います。この治療では、虹彩の周辺にレーザーを照射して小さな穴を開け、眼圧の急激な上昇を予防します。点眼などでは十分に眼圧が下がらない場合や視野障害が進行する可能性が高い場合に行われます。
※適応となる主な疾患…緑内障、開放隅角緑内障、閉塞隅角緑内障など

 

・YAG(ヤグ)レーザー
YAGレーザーを照射して濁った薄い膜を破る(濁りをとばす)目的で行ないます。
白内障手術後に水晶体の袋が濁る後発白内障という病気に対する治療によく使われます。
※適応となる主な疾患…後発白内障

当院では、網膜光凝固術とYAGレーザー治療を行っています。

 

 

◇治療の流れ
・網膜光凝固術…医師の診察を行ってから、眼底の写真撮影や散瞳薬の点眼などの追加検査を行います。次に治療説明の後、点眼麻酔をして治療に入ります。終了後は洗眼をして終了です。

 

・YAGレーザー…網膜光凝固術と同じように、診察、追加検査、治療説明を行ってから点眼麻酔、治療に入ります。終了後は洗眼をして終了です。

※散瞳薬の効果により、4~5時間(個人差あり)は近くが見えにくく眩しく感じるようになりますのでご注意ください。そのためお車でのご来院はお控えください。
※レーザー治療はあくまでも病気の進行を抑えるためであり、完治するわけではありません。

 

 

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮下さい。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。

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