680. 結膜弛緩症とは

こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。

少しずつ暖かくなり春らしさが感じられる頃となりましたがいかがお過ごしでしょうか。


今回のテーマは「結膜弛緩症とは」です。

「結膜弛緩症」とは、結膜部分が弛緩した状態をいいます。そもそも「結膜」とは、白目の一番表面にある部分のことです。もともと適度な緩みがある結膜が、必要以上に緩んでしまっている状態を結膜弛緩症といいます。


ゆるんだ結膜は下まぶたに沿って存在し、程度が強いときは黒目(角膜)へ乗り上がっていることもあります。
結膜弛緩症は加齢とともに増える傾向にあることなどから、皮膚にできるしわのようなものと考えられています。


【結膜弛緩症の症状】
結膜弛緩症の症状としては、
1.涙がたくさんでる
2.ゴロゴロ感や異物感
3.かわきなどのドライアイ症状
⒋.しょぼしょぼした感じや不快感
などが挙げられます。特に涙が溜まる下まぶたの縁が結膜に覆われるため、涙はたくさん出ていても留まることができず、ドライアイの症状が現れることがあります。


【結膜弛緩症の治療】
結膜弛緩症と診断されたら、まず診断してもらった医師に点眼薬を見直してもらうといいでしょう。結膜弛緩症は手術で治すことができるので、点眼薬で改善が無いようであれば手術を検討しましょう。
結膜弛緩症の手術には3つの手術方法があります。
1.下の方の結膜を熱凝固することで角膜付近の結膜を伸展させる。
2.下の方の結膜を引っ張りさらに奥の方に縫い付ける。
3.弛緩した結膜を切除し、縫い合わせる。
といった手術保々がございます。


• 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
• 無断での記事転載はご遠慮ください。
• 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

 

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