673.利き目について

こんにちは、池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「利き目について」です。

 

【利き目とは】
利き目とは、手や足と同じようによく使う側の目のこと言います。一般的にはあまり知られていませんが、目にも「右利き」「左利き」があるのです。
私たちは、目から入った光の情報を脳で処理して物体を認識していますが、この際、脳は右と左のどちらかの目の情報を優先して取り入れています。この優先的に使われる側の目が利き目で、専門的には「優位眼」と呼ばれます。

 

【利き目の調べ方】
いくつか方法がありますが、そのうちのひとつをご紹介します。
1)両手を使って、小さな三角を作ります。
2)少し離れたところ(3メートルくらい)にある対象物(時計等なんでもかまいません)を、両眼を開けたまま三角の中に入れます。
3)対象物を三角に入れたままの状態で、左右眼を交互に閉じてみてください。
4)どちらかの眼では常に三角の真ん中に対象物が見え、他眼では見えなくなるはずです。対象物を見続けることのできる目が利き目なのです。
右眼を閉じると対象物が消える場合→右眼が効き目
左眼を閉じると対象物が消える場合→左眼が効き目 ということになります。

 

【利き目を活かす方法】
私たち、普段利き手で物を書いたり、ボールを投げたりしていますが、特に利き手を意識することはありません。しかし、スポーツの世界ではいかに利き手を効果的に使うかが重要なポイントになっています。実は利き目も同様で、利き目が運動機能や成績に大きな影響を与えると考えられています。ダーツ等ものを狙う時には利き目で見ると良いといわれています。野球で利き目が大きく影響するのはバッティングで、サッカーの場合、瞬時にボールの位置を把握して反応することが重要で、これはポジションに大きく関係します。
カメラのファインダーを覗く時にも、自然と利き目を使っていることが多いです。
また、眼鏡やコンタクトレンズの度数を合わせるとき、左右眼が全く同じ見え方にならないこともありますが、度数で迷ったときには、利き目がよく見えるよう度数決定をした方が違和感は少ないといわれています。
当院では、眼鏡やコンタクトレンズの同数・種類等の相談も受け付けております。違和感見え方に違和感がある場合は、お気軽に医師・検査員までご相談下さい。

効き目は、意識して使うことは少ないですが、知っておくと便利です。是非ご自身の利き目を確認してみてください。

 

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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