22.中心性網膜症
こんにちは。池袋サンシャイン通り眼科診療所です。
日毎にのどかになり過ごしやすくなってきましたね。
今週のテーマは「中心性網膜症」です。
中心性網膜症とは、網膜の中心部にある黄斑に浮腫が出来て起こる症状です。
<主な原因>
網膜の外側に、栄養分を供給する血管の豊富な脈絡膜と呼ばれる組織があります。通常は、この脈絡膜を網膜色素上皮層と呼ばれる層が脈絡膜からの水漏れを防いでいます。しかし、何らかの原因によって、脈絡膜の血管から血液中の水分が色素上皮層からにじみ出て、網膜下に水が溜まることで浮腫が生じ、発症します。
ストレス社会が引き起こした病気であると言われていますが、正確な原因はわかっていません。両眼同時に発症することは稀で、通常は片眼に発症します。
<主な症状>
物を見ようとすると、中心部が暗く、または白くかすんで見えにくい、ゆがんで見える、視力低下、などの症状が出ます。
<主な検査方法>
①眼底検査
検眼鏡を通じて主に視神経や網膜を観察する検査です。眼底疾患の有無を調べることが出来ます。
②蛍光眼底検査
薬剤を血管内に送り込み、眼底の血流状態を写し出す事が出来るため、上記の眼底検査よりも精密な眼底写真を撮る事が出来ます。
(新宿東口眼科医院にて検査可能)
<主な治療方法>
この病気は、たいてい半年くらいで自然に治る傾向があります。そのため、しばらくの間消炎薬、循環改善薬、ビタミン剤などの内服で、薬物療法を行います。時に再発することもあります。
場合により、光凝固術によるレーザー治療を行うことがあります。網膜色素上皮の障害部位をレーザーで焼く方法です。
症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。
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院長: 堀 好子
(日本眼科学会認定 眼科専門医 医学博士)所属学会:日本眼科学会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会、 日本眼科手術学会、日本眼内レンズ屈折手術学会
経歴 昭和61年 岩手医科医学部 卒
平成2年 岩手医科大学大学院 卒平成3年 岩手県立大船渡病院 眼科医長
平成5年 岩手医科大学眼科助手
平成5年 ハーバード大学スケペンス眼研究所勤務
平成9年1月 東京歯科大学眼科勤務
平成9年6月 南青山アイクリニック勤務
平成20年 東京歯科大学市川総合病院勤務平成22年4月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 管理医師就任
主な論文 The three-dimensional organization of collagen fibrils in the human cornea and sclera.(旧姓Komai)
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常勤: 新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)所属学会:日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴 平成13年 熊本大学医学部 卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~ 池袋サンシャイン通り眼科診療所 勤務 -
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